9月17日の為替相場を見ていきます。
昨日の米国株は下落し、S&P500は33ポイント安となりました。一方、為替市場ではドル高が大きく進みました。
最大の材料となったのがFOMCです。
FRBは政策金利を0.25%引き上げ、3.75%から4.00%としました。利上げは約3年2か月ぶりとなり、さらに年内の追加利上げについても意識される内容となりました。
市場ではFRBの姿勢が想定以上にタカ派的と受け止められ、発表後はドル買いが一気に強まりました。
ドル円は一時156円41銭まで上昇。
ユーロドルも一時1.1458付近まで下落し、幅広い通貨に対してドル高となっています。
円安ではなく「ドル高」で上昇したドル円
今回のドル円上昇で重要なのは、単純な円安ではなく、FOMCをきっかけとしたドル高によって上昇したという点です。
ドル円は節目となっていた155円を明確に上抜け、そのまま156円台へ入りました。
FOMC終了からニューヨーク市場の引けまで時間が短かったこともあり、ドルは高値圏を維持したまま取引を終えています。
短期的にはドル買いの勢いがかなり強い状況です。
次は日銀金融政策決定会合
本日は日銀金融政策決定会合の1日目です。
9月はECB、FRBともに0.25%の利上げを実施しており、日銀も利上げへ動く可能性が意識されています。
ただ、仮に日銀が0.25%の利上げを行ったとしても、それだけで大幅な円高になるかというと、今回は少し状況が違います。
ECB、FRB、日銀という主要中央銀行が、いずれも利上げ方向を向いているからです。
以前であれば、
「アメリカは利上げ、日本は低金利維持」
という金融政策の大きな方向性の違いがドル円上昇の強い材料になっていました。
しかし現在は、その差が縮まりつつあります。
つまり今後は単純に「どこの中央銀行が利上げするのか」だけでは、為替の方向性を判断しにくくなってきたと考えています。
年末に向けて重要になるのは原油価格
今後、特に注目したいのが原油価格です。
直近では中東情勢の悪化などを背景に原油価格が上昇し、それがインフレ懸念につながっています。
インフレ懸念が高まる
↓
金利上昇期待が強まる
↓
米金利が上昇する
↓
ドルが買われる
現在はこの流れがドル高を支える大きな要因になっています。
主要中央銀行が同じ利上げ方向を向き始めたことで、今後の為替市場では「中央銀行の方向性」以上に、「インフレがどこまで続くのか」が重要になってくる可能性があります。
そして、そのインフレを左右する大きな材料の一つが原油価格です。
中東情勢に明確な出口が見えない状況が続けば、原油高によるインフレ圧力も簡単にはなくならないでしょう。
年末に向けては原油価格の動きをかなり注意して見ていきたいところです。
ドル円は156円台 今後の重要ポイント
ドル円は昨日大きく上昇し、一時156円41銭まで上昇しました。
今年の高値は7月につけた163円98銭。
一方、今年の安値は1月の152円09銭付近となっています。
今回の下落局面では152円88銭付近で反発しており、結果的には安値を更新する前に切り返した形になりました。
ここから重要になってくるのが移動平均線です。
10月に入るにつれて、日足52日移動平均線や202日移動平均線も徐々に下がってくることが予想されます。
ドル円がこれらの移動平均線を上抜け、そのまま上昇トレンドへ戻るのか。
それとも移動平均線に抑えられ、再び155円割れを目指す展開になるのか。
ここは非常に重要な分岐点になりそうです。
現在のトレード戦略
個人的には154円台からドル円を売り始めていましたが、昨日の急上昇によって一気に含み損が拡大しました。
もともとは10月末までに150円付近まで下落する展開を想定していましたが、足元では重要な節目だった155円を突破し、156円台まで上昇しています。
現時点では、いったんポジションを維持しながら今週の値動きを確認する予定です。
来週以降、再びチャートが弱くなってくるようであれば売り増しを検討します。
一方で、上昇トレンドが明確になれば損切りも含めて戦略を修正する必要があります。
相場では最初の予想に固執するよりも、その後の値動きを見ながら柔軟に対応することが重要です。
今後の注目点
今回のFOMCを受けて、ドル円相場は新しい局面に入りました。
特に注目したいのは、
・156円台を維持できるのか
・日銀金融政策決定会合後の円の反応
・米国の追加利上げ観測
・原油価格とインフレの動向
・日足52日線、202日線との位置関係
この5点です。
主要中央銀行がそろって利上げ方向を向いている現在、以前のような単純な金融政策の違いだけでは為替相場を予想しにくくなっています。
だからこそ、これからは「利上げするかどうか」だけではなく、
インフレ
原油
金利
チャート
この4つを組み合わせて相場を見ることがより重要になりそうです。
ドル円156円台が新しい上昇相場の入り口になるのか。
それとも再び155円を割り込み、下落方向へ戻っていくのか。
日銀金融政策決定会合を含め、ここ数日の値動きは年末相場を考えるうえでも重要になりそうです。