【3話】元証券ディーラーの友人に手法を聞いてみたら意外だった

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マネー・副業

ディーラーが一番恐れていたのは「負け」ではなかった

(過去2話を読んで頂けるとより分かりやすいかと思います(^^)/)
―― 想定外が起きた瞬間、人は必ず“自分を裏切る”

勝率の話を終えたあと、
私はふと、ずっと引っかかっていた疑問をユウ(仮名)に投げた。

「ディーラーって、やっぱり“負け”が一番怖いんじゃないの?」

巨額のポジションを扱い、
一瞬の判断ミスが致命傷になる世界。
そう考えれば、当然の疑問だと思った。

だが、ユウの答えは即答だった。

「いや。一番怖いのは、そこじゃない」


負けは、最初から織り込まれている


ユウは、証券会社にいた頃の感覚をこう表現した。

「負けること自体は、仕事の一部なんだよ」

この言葉は、かなり意外だった。
個人トレーダーの世界では、
負け=失敗
負け=避けるべきもの
という空気が強い。

だが、プロの現場では違う。

・負けは起きる
・連敗も起きる
・想定通りにいかない日もある

それらはすべて「前提」だった。


本当に恐れていたのは「想定外」


では、何が一番怖かったのか。

ユウは少し間を置いて、こう言った。

「想定外が起きた時の、自分の反応」

相場が急変した瞬間、
ニュースが飛び込んできた瞬間、
思ってもいない方向に価格が走った瞬間。

問題は、その出来事そのものではない。

「その時、人はだいたい自分で決めたルールを裏切る」

ここが核心だった。


想定外が起きると、人は“物語”を作り始める


想定外の値動きが起きると、
人は驚くほど早く、頭の中で言い訳を作り始める。

・一時的な動きだ
・すぐ戻る
・ここで切るのはもったいない

これらはすべて、
恐怖を正当化するための物語だ。

ユウは、これを何度も見てきたという。

「一番危ないのは、
自分の判断に“意味”を持たせ始めた瞬間」


証券会社では「感情が出たら負け」


個人トレーダーと、組織トレーダーの決定的な違いがここにある。

証券会社では、

・事前に想定を作る
・想定が崩れたら即撤退
・感情が入る前に手仕舞う

この流れが徹底されていた。

「感情が出る前に終わらせる。
出てからじゃ、もう遅い」

この一言は重い。


個人トレーダーが一番やってしまうこと


ユウの話を聞きながら、
私は過去の自分を思い出していた。

・損切りラインを“少しだけ”ずらす
・一度決めたルールを、その場の雰囲気で破る
・負けを取り返そうと次のトレードに入る

これらはすべて、
想定外に耐えられなかった結果だ。

負けが怖いのではない。
負けた時に露わになる、自分の弱さが怖い。


ユウが何度も口にした言葉


会話の中で、ユウは何度も同じ言葉を使っていた。

「耐えない」

逆行を耐えない。
感情を耐えない。
期待を耐えない。

「耐えた時点で、もう判断じゃなくなってる」

この考え方は、
FXを精神論から切り離してくれる。


想定外は、必ず起きる


重要なのは、
想定外をなくすことではない。

そんなことは不可能だ。

重要なのは、

・想定外が起きる前提で
・自分がどう動くかを
・あらかじめ決めておくこと

ユウは、これを「守るための準備」と呼んでいた。


まとめ:恐れるべきは相場ではない


ディーラーが本当に恐れていたのは、
相場の動きではなかった。

想定外が起きた瞬間に、
自分が自分を裏切ること。

FXで崩れる人の多くは、
相場に負けたのではない。
自分のルールを、自分で壊しただけだ。

次回へ続く
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