言葉の重み

言葉の重み

記事
コラム
近所のスーパーでお掃除の仕事をしているTさん(70代女性)が、
「昨日嬉しい事があったのよ〜」と教えてくれました。

先日Tさんがヒザを傷めて一週間ほど仕事を休み、
その後、出勤された時のことです。

同じ職場に、商品の品出しをしている
30代の女性従業員さんで自閉症の方がいるそうなんですが、

その方のほうから

「おばちゃ~ん、しばらく顔見なかったけど、
どうしてたん?」

と声を掛けてくれたんだそうで。


「うるさいおばちゃんがいなくて、
せいせいしてたんやろ^^」

とTさんが冗談で言うと、

「何言ってんのー。
いつも声掛けてくれて、
私、元気もらってるんよ~。」

と言ってくれたというのです。

スーパーには沢山の人が勤めてますが、その方と話すのは
Tさんと、もう1人の2人だけで、
Tさんにも最初、顔も見てくれなかったとのこと。

それでも

「おはよ〜」

とか

「頑張ってるね〜」

とか声を掛けてて、

3年以上経ってやっと心開いてくれ、
目を合わせてくれるようになって、
今回、自分から声を掛けてくれたそうなのです。


「嬉しいこと言ってくれるやないの~~〜!!」

と返したけど、本当に嬉しかったと言われていました。

“他の人が言うのとは重みが違う!”

とも言われていて、

その言葉にもジーンときました。


こうして患者さんから、大切なことを教えていただけることが、
本当にありがたいなと思います。


〈追伸〉

この10日後の出来事なのですが、

Tさんが競馬で「的中」され、
差し入れをいただきました^^

職場でも同僚の方10人ぐらいにジュースをおごってあげたのだそうで、
この30代の女性にも、バックヤードで声をかけたのだそうです。

「おばちゃんね、すっごい良いことがあったから、
ジュースおごってあげる! どれでも1本選んで^^」

すると、その女性は真剣な顔で

「そんな…私、何もあげるもの持ってないし…」

と断られたんだそうです。

そこでTさんが、

「あなたは何も返さなくていいの!
これは私が良いことがあったお裾分けなの!
き・も・ち。 気持ちだから^^」

と説明し、自動販売機の前で5分ぐらい
そんなやりとりがあったのだそうで。


そして、最終的に

「すっごい嬉しい。
ありがとう。。」

と喜んでくれ、
買ってあげようとしたら、、



お財布に小銭が
1枚も無かったそうで(笑)


「ごめんね、次、会った時
ぜったい奢るから💦」

と約束しながら
お二人とも大爆笑したそうです^^


このお話を聞いた先生が、

「Tさん、それは相当恥ずかしいですね。」

と冗談で言うと、

「恥ずかし!私、恥ずかしいわ!!
そうね、そうね、めっっっちゃ恥ずかしいわ!!!」

と本気で照れてらして、
微笑ましいひと時でした。。


無事、2日後にジュースをプレゼントできて、
お返しに可愛いボールペンをいただいたそうです^^

それ以降、

仕事中に遠くからでも姿が見えたら、
その女性の方から手を振ってくれるようになったとのことです^^




※このお話は、実際の患者さんのご了承をいただいたうえでご紹介しています。個人が特定されないよう、一部内容や順序を変更しています。



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