博士の製薬企業研究職内定獲得のための2つのオキテ

記事
コラム
研究歴7年、28歳男性で生物系研究者の「めいす」です。
博士(医学)の学位を取得しています。

私は現在ポスドクをしており、
来年度から大手製薬企業の研究職として就職します。

なんで卒業後すぐに就職しないで、ポスドクをやっているの?
そんな声が聞こえてきそうですが、それに関しては以下の記事を
ご参照ください。

本記事では、博士課程で新卒採用で製薬企業の内定を勝ち取るために大事だと思うことを紹介したいと思います。

ちなみに私は、日本の大手製薬企業と言われる企業複数社にエントリーし、
すべてエントリーシートは通過しました。
また、そのうち面接に参加した企業は全て最終面接に進んでいます。

そこで選考を経て感じた「これだけは大事」と思うことについて書きたいと思います。

製薬企業研究職内定において、最も大事だと思うこと、それはずばり

研究概要書


です。

私は研究概要書のデキがよかったからここまで就活がうまくいった
といっても過言ではないと思います。
私が就活で使った研究概要書の大元は、日本学術振興会特別研究員(PD)に使用した申請書であり、私はPDにも採用されております。

つまり、製薬企業も、そして日本学術振興会も、

きちんと研究について考えられる人が欲しい

これに尽きると思います。

「私は研究について深く考えられますよ」とアピールできるのが、
研究概要書なのです。

ウェブテストがボロボロで絶対これはダメだなと思った企業でも、
ちょっと適当に書いたからエントリーシートのデキが微妙だったな〜と思った企業でも、面接に呼ばれました。

これはつまり、研究概要書のデキが良かったから、
企業が「この人、面接に呼んでみたい」と思ってくれたのだと思っています。

製薬企業は常に競争の中にいます。いち早く画期的な薬を世の中に届けたい。
そのような中で、どんな人に働いて欲しいか?
当たり前ですが、研究能力の高い人です。
エントリーの段階では、研究概要書でしか研究能力をアピールできないのです。

いくらエントリーシートの内容が良くても、
ウェブテストで地頭の良さをアピールできても、
研究概要書が「僕は〜〜の研究をしていました!楽しかったです!ううぇーーい」
では面接に呼ばれるわけないですよね?(極端ですがwww)

どんな研究概要書を書いたのか?
それについては長くなるので、以下の記事をご参照ください。

研究概要書はなるべく早く書き始めた方が良いと思います。
私の場合、学振PDの申請書を5月頃に書いており、
それを元に研究概要書を作りました。

実際に就活が始まったのは7月頃からだったので、
2ヶ月前には研究概要書の初版ができているといいですね。

それから私は、製薬企業の研究職で働いている先輩や、
アカデミアで研究費の申請に通ったことのある先輩など、
色々な人に研究概要書を読んで頂きました。

早めに研究概要書を作って、色んな人に見てもらうことで、
質の高い書類ができると思います。

次に研究概要書と同じくらい大事だと思うこと、それは

コミュニケーション能力

です。
企業は(まだ入っていないのでわかりませんが)恐らく、
個人の研究というより、チームでの研究であると思います。

博士課程では、多くの人が一人で黙々と研究をしていたと思います。
特に日本の研究室だど、一人で必死に頑張るというのが美徳
のような環境だと思います。
なので、如何に自分一人で頑張れるか?が重要視されると思います。

余談ではありますが、アカデミアの研究も今は共同研究を駆使した
"チームでの研究"を行うことで、質の高い研究ができると思います。
Nature, Cell, Scienceの著者の数が多数なことからも、
共同研究の重要性が伺えますね。
技術が多様化する中、一人で研究を進めるのには限界があります。

企業では、「画期的な薬を作る」という目的の下、
生物学、化学、情報科学といった様々なバックグラウンド
の研究者が一丸となって研究を進めていると思います。
まさに、チームでの研究ですよね。

その中で、大事だと思うこと、それは
チームの中でいかに円滑に仕事を進めることができるか
ということだと思います。

他のメンバーと円滑な関係を気づくのに重要なことが、
コミュニケーション能力だと思います。

コミュニケーション能力は、エントリーシートであれば文章のわかりやすさ、
面接であれば、プレゼンテーションのデキ、質疑応答での会話、
でアピールすることができます。

私が思うコミュニケーション能力とは何か?
それについても長くなるので、以下の記事をご参照ください。


まとめると、博士就活で研究職内定を獲得する2つのオキテは

1. 研究概要書
2. コミュニケーション能力

です。
この2つさえあれば、他の要素ががいまちでも、内定は確実だと思います。

もちろん、エントリーシートをきちんと論理的に書くことであったり、
ウェブテストで0点に近いような点数を出さない、
といったこともある程度は大事だと思います。

最後にエントリーシートやウェブテストについて簡単に触れたいと思います。

私がエントリーシートを書いた際は、
ネットで「エントリーシート 書き方」と検索して勉強したり、
就活サイト(Onecarrier, Unistyle)の内定者の例を参考にしました。
ただそこまで時間を割いてはいないです。
ある程度の論理展開のエッセンスを盛り込んでおけば大丈夫だと思います。

ウェブテストは、基本的に参考書を一周してみればいいと思います。
ほとんどがSPIで、一部TG-WEB、TAL、玉手箱があったと思います。
ただ、そこまで高得点は求められていないと思うので、
参考書を何周もするというよりは、問題に慣れておくぐらいの感覚で良いと
思います。

以上、私が思う製薬企業研究職の博士採用において大事だと思う事でした。
少しでも皆様のお役に立てればと思います。

最後まで読んでいただきありがとうございました。

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