こんにちは。
美容師として30年以上、女性の髪や頭皮、薄毛、ウイッグなど、さまざまなお悩みに向き合ってきました。
長くこの仕事をしていて、最近改めて感じたことがあります。
それは、
「誰かに話すことで、初めて自分の本当の気持ちに気づくことがある」
ということです。
先日、身近な人からこんな言葉を聞きました。
「人に相談して、人の意見を聞くことも大切なんだね」
ずっと一人で考えていたことを、初めて誰かに話してみたそうです。
すると、
「それは辛かったね」
「私はこう思うよ」
と、自分とは違うところから言葉が返ってきた。
話しているうちに、
「あの時の私は、本当は不安だったのかもしれない」
と、自分自身の気持ちにも気づいたそうです。
その話を聞きながら、
これは髪の悩みでも同じなのかもしれない
と思いました。
一人で検索するほど、不安になってしまうことがあります
薄毛や抜け毛が気になり始めると、多くの方がまずスマートフォンで検索すると思います。
「女性 薄毛 原因」
「抜け毛 増えた」
「育毛剤 おすすめ」
「分け目 目立つ」
調べれば、本当にたくさんの情報が出てきます。
でも、調べれば調べるほど、
「私もこの病気なのかな?」
「もっとひどくなるのかな?」
「この育毛剤を買った方がいいのかな?」
「シャンプーが悪いのかな?」
と、不安が大きくなってしまうこともあります。
情報はたくさんある。
でも、
「では、今の私には何が必要なの?」
が分からない。
私はこれまで、そんな女性のお話をたくさん聞いてきました。
本当の悩みは「髪」だけではないこともあります
お話を伺っていると、
「髪を増やしたい」
という一言の中にも、いろいろな気持ちがあります。
鏡を見るたびに分け目が気になる。
人の視線が頭に向いているような気がする。
美容室へ行くのが恥ずかしい。
家族にも相談できない。
写真を撮られるのが嫌になった。
以前は好きだった洋服を着ても、楽しくなくなった。
「髪の悩み」と言っても、その方が本当に困っていることは一人ひとり違います。
だから私は、いきなり
「この商品を使いましょう」
「これをすれば大丈夫です」
と答えを出すことが、必ずしもその方のためになるとは思っていません。
まず、
何が一番気になっていますか?
そこからだと思っています。
相談することは「答えをもらうこと」だけではありません
相談というと、
「専門家に正解を教えてもらう」
というイメージがあるかもしれません。
もちろん、長年美容師として仕事をしてきた経験から、お伝えできることはあります。
でも、それだけではありません。
自分の状況を誰かに話しているうちに、
「私、本当はここが一番嫌だったんだ」
「薄毛そのものより、人に気づかれることが怖かったんだ」
「育毛剤を探していたけれど、本当に知りたかったのは今の状態だったんだ」
と、ご自身で気づくことがあります。
それも相談することの大きな意味だと、私は思っています。
不安を煽る相談にはしたくありません
私は長年、女性の髪や頭皮のお悩みに携わってきました。
だからこそ、大切にしたいことがあります。
不安を煽らないこと。
必要のないものまで勧めないこと。
分からないことを「大丈夫」と言い切らないこと。
医療機関で診てもらった方がいい状態なら、そのことをきちんとお伝えすること。
そして、
「髪がどうすれば増えるか」
だけではなく、
その方がどうしたら少し安心して毎日を過ごせるのか
まで一緒に考えること。
私はそんな相談をしたいと思っています。
「こんなことを相談していいのかな」と思っている方へ
髪の悩みは、とてもデリケートです。
家族や友達だからこそ、話しにくいこともあります。
美容室でも、
「後ろから見たらどうなっていますか?」
「本当はかなり薄く見えていますか?」
と聞きたくても、なかなか言えない方もいらっしゃいます。
そんな時、
誰にも言えなかったことを、一度言葉にしてみる。
それだけでも、頭の中が少し整理されることがあります。
「何を相談したらいいのか分からない」
でも大丈夫です。
一緒に整理していけばいいと思っています。
私は、相談してくださった方の人生の答えを決めることはできません。
でも、美容師として30年以上女性の髪に向き合ってきた経験を使って、
今抱えている不安を一緒に整理し、その方に必要な選択肢を考えること
はできます。
一人で検索を続けて、少し疲れてしまった方。
薄毛や抜け毛が気になるけれど、誰に聞いたらいいか分からない方。
ウイッグについて聞いてみたいけれど、まだ購入するかどうかも決めていない方。
まずは、今のお気持ちを聞かせてください。
何かを購入するためではなく、
「私はどうしたらいいんだろう?」を一緒に整理するところから。
そんな場所になれたらと思っています。