昨年、祖父が亡くなり相続が発生しました。
見てたらいろいろ大変ですよね、遺産分割協議とか、相続税どうやって払っていくかとか…
そもそも祖父が住んでいたその家をどうするか?…
コロナ禍もあり、日本の社会が変わって来ている中で、これから家を買う人の家選びはどうなっていくんでしょうか。
今までと違って、今は多くの人が働く時間と場所が自由になってきています。
そう考えると家選びも変わって来そうですよね。
通勤しなくていいとなると?在宅ワークの時間が増えると?そもそもなんのための家?…
あなたの実家…今、どうなってますか?
もし、親の家を相続して、そこに住む予定がなかったら…どうやって処分するのか、何か活用できないか考えないといけないですよね。
ここ新潟市でも、仕事柄、土地の調査で街中をぐるぐる廻ってると、いかにも住んでない家が結構あります。
先日、無償譲渡に限った空き家バンクで、登録者と取得者の両方に補助金を交付する制度「0円空家バンク」が全国的にも珍しいということで、富山県の事例が報道されてました。
(出典:YAHOOニュース「空き家「タダでいいから引き取って」…移住促進・倒壊防止の「一石二鳥」狙う」)
これがいい例で、ほとんどの家が売りたくても貸したくても、買い手も借り手もいない。
だから、どうしようもなくなって「タダでもいいから引き取って欲しい」ということですよね。
地方や郊外であれば固定資産税もいくらでもないかもしれないけど、使ってない家と土地のために税金払ってるのって、なんかスッキリしないですよね。
カーシェアと同じように、家もシェアする時代!?
ぼくの世代ぐらいの方だと、そろそろ親の相続が発生して、家と土地の名義が自分に変わる人もいるでしょう。
でも、その親の家に住みますか?…もうどっかで土地買って家建てたり、マンション買ったりしてませんか?
そうなると、その親の家はどうにかしないといけません。
固定資産税もあるし、マンションだったら管理費も修繕積立金も払っていかないといけない。
同じように、今度は「今住んでる自分の家を誰が相続するのか」という問題も将来起きます。
でも、今は「モノをもたない」ライフスタイル…シェアするスタイルが進んでいます。
カーシェアはもちろん、働く場所もコワーキングスペース、賃貸しなくても住めるホテルのルームシェア…
こんな時代ですから「家を持つこと」「家に住むこと」の価値観は変わっていく気がします。
ぼくの親の世代は家を建てるのが当たり前だったでしょうけど、これからはそんな時代じゃなくなるでしょうね。
そう考えると、ちょっと怖いですけど、いま問題になってる「空家」…もっと増えるでしょうね。
今まで、就職して結婚して家族が増えて、頑張ってローン組んで家を建てて、頑張って返済して定年を迎える…
みんなそうやって頑張って建てた家が、どんどん溢れてくるわけです…果たしてそこにいくらかけたのか…
そう考えると、家なんて探せばいくらでもある時代が来るでしょう。
家を建てることに反対してるわけではありませんが、中古住宅の数が増えれば、いい物件に巡り合うチャンスも増えて、価格も抑えられるでしょう。
これから不動産購入を考えてる人にとっては
家を建てること…それだけじゃない、いろんな選択肢がある時代がやってきました。