「デジタル教科書と紙の教科書のメリット」順天堂大学保健医療学部総合型選抜2025年

「デジタル教科書と紙の教科書のメリット」順天堂大学保健医療学部総合型選抜2025年

記事
学び

(1)問題




以下の文章を読み、問4)~問5)の設問に答えよ。



①『教科書のデジタル化を、学びの質の向上にどうつなげるかが問われている。



②文部科学相の諮問機関、中央教育審議会の部会が、デジタル教科書を正式な教科書とする案をまとめた。2030年度から導入される見通しで、紙の教科書と同様、検定や無償配布の対象となる。



③    紙のみ、デジタルのみ、紙とデジタルを合わせたハイブリッ·ドの3形式から、各自治体の教育委員会が選ぶ。



④デジタル教科書は、小中学校の英語や算数·数学で既に「代替教材」として導入されている。



⑤タブレット端末でアニメーションや音声なども活用できるため、授業内容が分かりやすくなるというメリットがある。画面上で図形を動かして数学の理解を深めたり、英語の「聞く」「話す」を自分のペースで繰り返したりすることが可能になる。



⑥クラス内での情報共有も容易になる。児童·生徒が教科書に書き込んだ内容を電子黒板や端末に表示し、互いの意見や視点に触れることができる。



⑦文字の拡大や読み上げの機能があるため、障害のある子にも使いやすい。



⑧ただ、課題も少なくない。



⑨デジタル教科書を先行して導入した小中学校を対象とした文科省の23年度の調査では、授業で毎回使っていた教員は13%しかいなかった。使いこなせる教員の育成が急務だ。



⑩端末の接続トラブルへの対処で授業時間が削られるケースもある。教室での安定した通信環境の整備は不可欠である。



⑪家庭学習への配慮も必要だ。経済状態によって格差が生まれぬよう、誰もが自宅でアクセスできる手立てを講じるべきだ。



⑫視力低下を招く懸念も指摘されている。長時間、画面を見続けることがないよう、教員は指導する必要がある。



⑬一方、紙の教科書には学習内容を一覧できる長所がある。集中力を要する長文読解などには、デジタルよりも適しているとの意見もある。



⑭最も重要なのは、子どもたちの力を伸ばすことだ。デジタルと紙の特性を吟味し、それぞれの利点を生かした教育を模索したい。』



出典:毎日新聞2025/3/17東京朝刊 社説:デジタル教科書の導入 学びの質高める活用こそ)



問1)文章を200文字以内で要約しなさい。



問2)あなたが考える「デジタルと紙の特性を生かした学びの在り方」を400文字以内で述べなさい。







(2)解答例



問1



中央教育審議会部会がデジタル教科書の2030年の導入案をまとめた。これは授業内容が分かりやすくなる、数学の理解の深化、英語学習の学習ペースの個別化、クラス内の情報共有、児童·生徒の意見交換、障害のある子への対応などの長所がある一方、使いこなせる教員が少ない、端末接続トラブル、視力低下などの課題も少なくない。紙の教科書の特性も吟味した上で教科書のデジタル化を学びの質の向上にどうつなげるかが問われている。(200字)



問2



 デジタル教科書はアニメーションや音声などを用いるため勉強に興味のない子どもや成績が芳しくない子どもの関心を引きやすく、学びへ誘導する機会を与え、成績の向上に寄与する可能性がある。子どもたちの意見を反映できるため多角的な学びにより、集合知を生み出す。障害のある子にも使いやすいため包摂的な学びを実現するなどの多くのメリットを持つ。



 ただ、デジタル教科書は教師が使いこなすには相当のスキルや力量が必要となるため、教師が習熟するのに時間を要し、紙媒体から一気に置き換えることに対しては現時点では困難である。日本語や英語を集中して読むときや新聞学習などで記事を一覧してその日の出来事を俯瞰的に捉えるときには紙媒体の教科書のほうが優れている。こうしたデジタルと紙の両者の特性を生かしつつ、教科や学習項目ごとにデジタルと紙の教科書双方を使い分ける工夫が教育現場に求められている。(399字)



順天堂大学保健医療学部総合型選抜・学校推薦入試は予備校の個別授業で過去3人受け持って、3人合格しています(2025年現在)。合格率100%を継続しています。



小論文のオンライン個別授業をご希望のかたは以下のココナラのOK小論文講座までお問い合わせください。














サービス数40万件のスキルマーケット、あなたにぴったりのサービスを探す