こんばんは。
FP2級・簿記2級を活かしてマネー相談をしている、コウダイです。
前回、「会社員という土台は最強」というお話をしました。
すると、こんな疑問が湧いてくるはずです。
「じゃあ、一生会社員でいろってこと? どのレベルになったら辞めていいの?」
今日は、僕自身の独立失敗の経験と、FPとしての視点から導き出した**「独立してOKな3つの基準」**を具体的にお伝えします。
■ 基準1:半年〜1年分の「生活防衛費」が貯まっているか
まずは「貯金」です。
せどりは在庫を持つビジネスなので、現金が在庫に化けます。手元の現金がゼロの状態で独立すると、売れ行きが止まった瞬間に生活が破綻します。
目安: 生活費の6ヶ月〜12ヶ月分
理由: 独立直後は、社会保険の切り替えや備品の購入など、予想以上に出費が重なります。「お金が減っていく恐怖」は、正常な経営判断を狂わせます。
■ 基準2:「利益 ≧ 給与 + 10万円」が3〜6ヶ月続いているか
「給料と同じくらい稼げたから辞める」……これは極めて危険です!
第6話でお話しした通り、独立すると社会保険料が全額自己負担になり、経費も増えます。
計算式: 副業の利益 ≧ 今の給料(手取り) + 10万円
理由: この「プラス10万円」が、社会保険の増加分や、将来への備え、退職金代わりの積立(小規模企業共済など)に消えていきます。これが最低ラインです。
■ 3. 簿記の視点で「キャッシュフロー」を把握できているか
「今月はこれだけ儲かった(はず)」という、ざっくりした感覚では独立してはいけません。
チェックポイント: * 毎月の「損益計算(PL)」だけでなく「資金繰り(CF)」を記録しているか?
在庫がいくらあって、それがいつ現金化されるか把握しているか?
リボ払いやキャッシングを「一切使わず」に仕入れが回っているか?
リボ払いを使っているうちは、まだ「自分の力」で稼げているのではなく、**「未来の自分から前借り」**している状態です。
■ 最後に:独立は「ゴール」ではなく「手段」
僕が独立した時は、これらの基準を全く満たしていませんでした。
「なんとかなる」という根拠のない自信だけで飛び出し、結果として資金繰りに苦しみ、遠回りをしました。
もしあなたが今、独立を考えているなら、まずは1ヶ月だけでもいいので**「自分の事業の家計簿(試算表)」**を作ってみてください。
利益は本当に出ているか?
その利益は、社会保険料を払っても残る金額か?
明日は、**「独立前にやっておかないと後悔する『会社員の特権』活用術」**について書きます。
ではまた。