「ノームコア(Normcore)」
2014年頃にニューヨークのトレンド予測集団が提唱した概念
今では一過性の流行を超えて、ひとつの「究極の定番スタイル」として定着している
一言でいうなら、「究極の普通(Normal + Hardcore)」
「周りと違うことで個性を出す」のではなく、「周りと同じような格好をあえて選ぶことで、内面や生き方を際立たせる」という考え方
ノームコアの主な特徴
「おしゃれを頑張っている感」をあえて出さないのがポイント
・アイテム
Tシャツ、デニム、チノパン、グレーのパーカー、スニーカーなど
・色使い
白、黒、グレー、ネイビーといったモノトーンやニュートラルカラーが中心
・ロゴ
ブランドロゴが目立たない「ロゴレス」なものを選ぶ
・シルエット
極端なオーバーサイズやタイトすぎるものは避け、ジャストサイズ〜少しゆとりのある自然なサイズ感
なぜノームコアが支持されるのか?
トレンドに左右されない理由は、その「思想」
・情報の飽和への反抗
毎日変わるトレンドを追いかけることに疲れた人々が、「何を着るか」という決断のコストを減らすために
・真の個性への着目
「服で自分を飾らなくても、自分自身のキャラクターや知性があれば十分だ」という自信の表れでもある
・アイコンの存在
Appleのスティーブ・ジョブズ(黒タートルにデニム)や、Facebook(現Meta)のマーク・ザッカーバーグ(グレーのTシャツ)がその象徴として語られることが多い
「ただの地味」と「ノームコア」の違い
ここが一番のポイント
ノームコアは「適当な格好」ではないということ
「普通」をあえて選ぶ美学
全身ユニクロや無印良品であっても、サイズ感、清潔感、そして生地の質感をミリ単位でこだわっているのが、おしゃれとしてのノームコア
最近では、このノームコアがさらに洗練された「クワイエット・ラグジュアリー(控えめな贅沢)」というスタイルも注目されている