前回のブログで、お腹を壊した僕に「開けろ!」とトイレのドアを開けさせた父ちゃんの話を書きました。あれは、今の時代ではまずありえない出来事だと思います。もう一つ、父ちゃんとは時代感覚が違うと感じた出来事があります。それが「ポーポー弁当」です。
戦争体験者の父ちゃんと僕とでは、世代が違うので、いわゆる常識が違うと感じることもよくありました。
ポーポー弁当?!
父ちゃんが子供の頃、遠足があったのかは知りませんが、遠足に弁当を持っていくものだということは、さすがに父ちゃんも知っていました。その遠足の日、料理上手の父ちゃんが、僕の弁当を作ってくれることになりました。
「清修の弁当、出来たよ」と言われて、僕はその弁当を受け取り、学校の遠足に参加しました。どこに行ったのかは忘れてしまいましたが、その日の弁当の中身だけは覚えています。
昼の時間になり、弁当を開けてビックリ、中に入っていたのは「ポーポー」だけでした。
「ポーポー」とは
沖縄の人であれば、誰でも「ポーポー」を知っていると思います。小麦粉を水で溶き、フライパンで薄く焼いて、中に油味噌を入れて、くるくる巻いた食べ物です。クレープをくるくる巻いたものをイメージすると、だいたいどんな形の食べ物かが分かると思います。
料理上手な父ちゃんが作った「ポーポー」は、美味しかったのですが、遠足の弁当に「ポーポー」だけを持たせる父ちゃんの感覚が、僕には信じられませんでした。
ただ、今になって思うことがあります。ポーポーは、父ちゃんだけでなく、僕を含め、沖縄の人にとっては、食事というより、おやつのような感覚の食べ物です。それでも遠足にポーポー弁当を作って持たせたのは、弁当を食べたあとも、お腹が痛くならずに動き回れるように、お腹に重くたまらないものを食べてもらおうと父ちゃんなりに考えたからではないか。今は、その可能性がかなり高いと思っています。
ポーポー弁当見つかる
父ちゃんの考えまでは思い至らない僕は、恥ずかしい気持ちがあり、ひとり隠れて、そのポーポー弁当を食べていました。ところが、人の弱みを見つけるのが上手な人は、どこにでもいるものです。僕のポーポー弁当を見つけて「清修の弁当、ポーポーだけ?」と、笑いながら、みんなに聞こえるように言った人がいました。
今でも、その人の名前を思い出すことができます。でも、今では、笑いながら話せるので、良い思い出になっています。
僕もいつの時代の人?
当時の僕は「父ちゃん、いつの時代の人?」と思っていました。ところが、今は、僕が娘から「父さんと話していると、いつの時代の人だろうって、いつも思っちゃう」と言われてしまいました。この時代感覚も、もしかしたら父ちゃんから受け継いだのかもしれません。
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追伸
こうして昔のことを思い出すと、ほがらかな、明るい気持ちになります。当時は、ポーポー弁当でかなり落ち込みましたが、今思い出すと、結構笑えます。父ちゃんの気持ちも想像して、理解できるようになり、心も体もリラックスできた、今回のブログ作成でした。