【議事録】丁寧に書いているのに...なぜ伝わらないの?

【議事録】丁寧に書いているのに...なぜ伝わらないの?

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ビジネス・マーケティング

医療・介護現場の議事録の話


医療や介護の現場では、
毎日のように記録や報告書、計画、照会文を書く場面があります。

「丁寧に書かなければ」
「抜けがあってはいけない」

そう思いながら、時間をかけて文章を整えている方も多いと思います。

議事録も同じです。

ただ、

✔︎ 読み返すと、次に何をすればいいのか分からない
✔︎ 後から確認したときに、判断の理由が思い出せない
✔︎ 説明したつもりなのに、認識がずれている

そんなご経験はないでしょうか。

これは、文章力や国語力の問題ではありません。
忙しい現場で書く文書だからこそ、起こりやすいズレです。

介護事業所の会議で、よく見る光景


たとえば、事業所内のカンファレンスやサービス担当者会議。

議事録担当になった職員は、
発言を聞き漏らさないよう
必死でメモを取ります。

✔︎ 発言者の名前を書く
✔︎ 言い回しを整える
✔︎ 丁寧な表現に直す

時間をかけてまとめた議事録は、
一見すると、とても「きれい」な文書になります。

ここまで、何も間違っていません。
むしろ、責任感の強さが表れています。

でも、議事録を読み返しても次にやることが見えない

ところが、その議事録を後から見たとき、
こんなことが起きます。

✔︎ 誰が、いつまでに何を担当するのかがわからない
✔︎ 検討した事実は分かるが、結論が見えない

丁寧に書かれている。
でも、「次にどう動けばいいか」が読み取れない。

このとき多くの人は、
「もっと分かりやすく書けばよかったのかな」
「文章力が足りないのかな」
と考えてしまいます。

けれど、問題はそこではありません。

議事録で「残すこと」以外の目的


医療・介護の現場で使われる文書は、
作文ではなく、業務のための道具です。

議事録であれば、

・判断を共有するため
・次の行動につなげるため
・後から振り返れるようにするため

に存在しています。

つまり大切なのは、
きれいに書くことよりも、
判断を残すことです。

丁寧なだけの議事録が、困る場面

現場では、後からこうした場面が突然やってきます。

・事故やヒヤリハットの確認
・家族からの問い合わせ
・行政や第三者への説明

そのとき問われるのは、

・なぜその対応を選んだのか
・他に選択肢はなかったのか
・誰が最終的に判断したのか

です。

発言内容は丁寧に書いてある。
でも、判断の軸が残っていない。

この状態では、業務改善にも、
リスク回避にもつながりません。

文章が苦手だから起きているわけではない


ここで大事なことがあります。
こうしたズレは、

・文章が苦手だから
・書くのが遅いから

起きているわけではありません。

多くの場合、

「何を残す文書なのか」が、整理されていないまま書いている

それだけです。
ここを理解すると、メモの取り方も
変わってきます。

忙しい現場で、会議後にゆっくり考える時間が取れないのは当然です。
だからこそ、考え方の軸がないと、
丁寧でも使いにくい文書になってしまいます。

議事録は、業務改善とリスク回避のためのツール


議事録は、会議の記録であると同時に、

✔︎ 業務を前に進めるためのツール
✔︎ 判断の経緯を残すツール
✔︎ 説明責任を支えるツール

でもあります。

そのために必要なのは、

・すべてを書くこと
・上手な文章を書くこと

ではありません。

「残すべき判断」と
「残さなくていい会話」を分ける視点です。

わかりやすく伝わる議事録(まとめ)


・文章を書くのに時間がかかる。
・記憶が薄れて、議事録を後回しにしてしまう。

それは、あなたの能力の問題ではありません。

現場で使う文書には、
現場に合った「考え方」と「組み立て方」があります。

丁寧さを大切にしながら、
判断がきちんと残る文書にしていく。

その視点を持つだけで、
文章を書く負担は、少しずつ軽くなっていきます。

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