「応募が来た!」
求人を出してしばらく反応がなかったあとに応募が来ると、ちょっとホッとします。
人手が足りない。
忙しくなってきた。
そろそろ誰か入ってほしい。
そんな状況なら、なおさらです。
面接の日程を決めて、
条件を確認して、
話してみた感じも悪くない。
すると、いつの間にか考えているのは、
「採用するか、しないか」
ではなく、
「この人をどうやって採用するか」
になっていることがあります。
でも、ここで一度だけ確認しておきたいことがあります。
応募が来たことと、「今、人を雇って大丈夫」なのは別です
求人を出した以上、誰かを採用したいと思っているのは当然です。
ただ、
「人手が足りない」
「応募してくれた」
「感じも悪くない」
これだけでは、採用後の収支までは分かりません。
人を1人増やせば、毎月の人件費は増えます。
さらに、
・交通費
・研修にかかる時間
・求人費
・備品や制服
・社会保険などの会社負担
などが発生する場合もあります。
そして一番大事なのは、
その費用が増えたあと、今までの利益を残せるか
ということです。
「払える」だけでは判断できません
たとえば、
「このくらいの時給なら払えそう」
と思ったとしても、それだけでは十分ではありません。
人件費が増えた分を埋めるには、
新しく入る人にも売上を作ってもらう必要があります。
しかも、
人件費が10万円増えたから、
売上を10万円増やせばいい、
とは限りません。
売上が増えれば、
材料費や仕入れなども一緒に増える場合があるからです。
だから本当に知りたいのは、
「この人を採用したら、あといくら売上が必要になるのか」
です。
新人が最初から100%働けるとも限りません
ここも忘れやすいところです。
採用した人が初日から、
今いるスタッフと同じように働けるとは限りません。
仕事を覚える期間があります。
接客に慣れる時間もあります。
周りのスタッフが教える時間も必要です。
だから、
「採用後すぐ」
「少し慣れた頃」
「通常通り働けるようになった頃」
では、収支が変わる可能性があります。
採用するかどうかを考えるなら、
一番うまくいった場合だけではなく、
新人がまだ十分に売上を作れない期間も含めて考えておく
方が安心です。
応募が来た“今”だから、一度数字を見る
募集している間は、
「早く応募が来ないかな」
と思います。
でも実際に応募が来ると、
「せっかく来てくれたから」
「また募集するのも大変だから」
「この人で決めてもいいかな」
と、気持ちは自然と採用する方向へ進みます。
だからこそ、
面接して採用を決める前に、一度だけ数字に戻る。
今の売上はいくらか。
今の利益はいくら残っているか。
この人を雇ったら毎月いくら増えるか。
その費用を補うには、
あといくら売上が必要か。
そこまで確認してから、
「この人を採用しよう」
と決めても遅くありません。
「もう1人雇って大丈夫?」を数字で確認できるようにしました
採用前にこうした数字を毎回計算するのは、かなり面倒です。
そこで、
現在の売上や利益、
勤務時間、
新しく雇う人の時給や勤務条件などを入力すると、
採用後の収支を確認できるExcelを作りました。
「もう1人雇って大丈夫?」採用前収支シミュレーター
では、
・新しく増える人件費
・今の利益を維持するために必要な追加売上
・必要な1時間あたりの売上
・今いるスタッフと比べて何%くらい売れればいいか
・研修中/標準/慣れた後の比較
・採用後に残る利益
などを確認できます。
求人を出す前だけではなく、
「応募が来た。面接も悪くなかった。さて、本当に採用して大丈夫?」
という最後の確認にも使えます。
▼「もう1人雇って大丈夫?」採用前収支シミュレーター
※本記事は一般的な採用時の収支の考え方を紹介するものです。個別の労務・税務・社会保険等については、必要に応じて専門家へご確認ください。
#採用 #人件費 #求人 #店舗経営