【投資と心理112】1日で22.6%下げた1987年の大暴落。投資家に聞くと、理由になったニュースはほとんど無く、いちばん効いたのはその朝の値下がりそのものだった研究

【投資と心理112】1日で22.6%下げた1987年の大暴落。投資家に聞くと、理由になったニュースはほとんど無く、いちばん効いたのはその朝の値下がりそのものだった研究

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の112回目です。前回は、安全そうに見えた人気の株のほうが、相場の悪い月に多く下げていた研究でした。
今回は、大暴落の日に、投資家が何を見て動いていたかを、本人たちに聞いた研究です。



1987年10月19日の月曜日、アメリカのダウ平均は1日で22.6%下げました。それまでの1日の下げの記録は、1929年の12.8%です。

シラーは、その日のうちから調査票を送り始めました。記憶が新しいうちに答えてもらうためです。個人と、運用の仕事をする人に、合わせて3,250通を送り、991通の答えが返ってきました。



まず、ニュースです。

その朝や週末に出たニュースやうわさで、売り買いの理由になったものはあるか。先行の調査では、答えた48人のうち、あると答えたのは19.7%でした。そのうち、実際のニュースを書けたのは3人だけです。
候補のニュースを並べて大事さを聞くと、どちらの人たちでも一番は、その朝のダウの200ポイント安、つまり値下がりそのものでした。



次に、その日の様子です。

個人はその日、平均7.4人と相場の話をし、株価を3.2回確かめていました。運用の仕事をする人は19.7人と話し、35.0回確かめています。
集中できない、胸が苦しい、脈が速いといった症状があったと答えたのは、個人の20.3%、運用の仕事をする人の43.1%でした。

それでも、その日に実際に売り買いした個人は5.2%だけでした。話も不安も多く、動いた人は少なかったのです。



もう1つ目を引くのは、暴落の前の考えです。

10月12日の時点で、相場は高すぎると思っていた人は、個人で71.7%、運用の仕事をする人で84.3%いました。その前の1か月に買い増していた人でも、個人の68.1%が高すぎると思っていました。
高すぎると思いながら買っていた人の中には、流れには逆らわない、と書いた人もいます。

暴落の日に、いつ戻るか分かっていたと答えた個人は29.2%で、その日に買った人の10倍でした。



この研究で私が目を留めたのは、多くの人が、相場を動かしたのはニュースでなく人の気持ちだった、と答えていたところです。個人の67.5%、運用の仕事をする人の64.0%がそう答えています。

大きく動いた日の自分の取引を、そのとき見ていたニュースと、見ていた値動きに分けて書き出してみてください。どちらで入ったかが分かります。
過去の売買の記録から、大きく動いた日の取引だけを分けて数える仕事も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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