【投資と心理161】誰も選ばない1つを足すと、高いほうを選ぶ人が32%から84%に。比べる相手で選び方が変わる、おとりの話

【投資と心理161】誰も選ばない1つを足すと、高いほうを選ぶ人が32%から84%に。比べる相手で選び方が変わる、おとりの話

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の161回目です。前回は、お金の形で使い方が変わる研究でした。
今回は、選ばれない選択肢が、ほかの選択肢の選ばれ方を変える話です。



1982年に、ヒューバー、ペイン、プートの3人が、この効果を論文にまとめました。
ある選択肢より、どの点でも少し劣る選択肢を足すと、その選択肢が選ばれやすくなる。足したほうは、ほとんど選ばれません。おとりの効果と呼ばれています。



よく知られている例は、行動経済学者のアリエリーが本に書いた、雑誌の購読の実験です。
イギリスの経済誌の広告に、3つの申し込み方が並んでいました。

ウェブ版だけで59ドル。
紙の雑誌だけで125ドル。
紙の雑誌とウェブ版のセットで125ドル。

紙だけの125ドルは、セットと同じ価格なので、選ぶ理由がありません。
アリエリーが大学院の学生100人に選んでもらうと、ウェブ版だけが16%、紙だけが0%、セットが84%でした。

次に、誰も選ばなかった紙だけの申し込みを外して、別の学生に選んでもらいました。
すると、ウェブ版だけが68%、セットが32%になりました。

誰も選ばない1つがあるだけで、高いセットを選ぶ人が、32%から84%に増えていたことになります。
この数字は本に書かれたもので、論文の形では出ていません。



人は、ものの良さを、そのものだけで決めるのが苦手です。
すぐ横にある、比べやすい相手と比べて決めてしまう。セットは、紙だけと比べると明らかに得に見えます。



FX でも、EA や手法を選ぶとき、並んでいる3つの中で比べると、横にあるものに引っぱられます。
私は、EA を見るときは、横のものと比べる前に、1本ずつ、スプレッドを入れた過去の検証の数字を見るようにしています。

ご自分の EA や手法を、同じ条件で測り直す過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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