【投資と心理111】人気の株は安全そうに見えたが、相場がいちばん悪かった25か月で多く下げたのは、人気の株のほうだった研究

【投資と心理111】人気の株は安全そうに見えたが、相場がいちばん悪かった25か月で多く下げたのは、人気の株のほうだった研究

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の111回目です。前回は、専門家がいちばん強気だった株ほど、翌年の上がり方が小さかった研究でした。
今回は、人気の株と、見向きされない株を比べて、どちらが危なかったかを調べた研究です。



ラコニショク、シュライファー、ビシュニーは、アメリカの株を、過去の伸びと、今の株価の高さで分けました。
これまで売上がよく伸び、株価も会社が稼ぐお金の割に高い株を人気の株。伸びが悪く、株価も安い株を見向きされない株、としています。

使ったのは、1968年から1990年までの記録です。毎年4月に組を作り、その後5年を追いました。



結果です。

見向きされない株の組は、人気の株の組より、年におよそ8%多く上がっていました。
1年ごとに見ると、22年のうち19年で、見向きされない株の組が上でした。5年で見ると、この分け方では負けた期間がありませんでした。



ここで出てくる疑問は、見向きされない株は危ないから、その分多く上がるのではないか、という点です。著者は、相場が悪いときに目を向けました。

相場全体がいちばん大きく下げた25か月で、見向きされない株の組は平均8.6%下げ、人気の株の組は10.3%下げていました。
相場が下げた月全体で見ても、見向きされない株はマイナス1.5%、人気の株はマイナス2.9%。全体はマイナス2.3%です。
景気が悪かった時期も、見向きされない株が同じか、上回ることがほとんどでした。

安全そうに見えた人気の株のほうが、悪いときに多く下げていたことになります。



著者は、続く理由も挙げています。

1つは、よく伸びた会社が、この先も同じように伸びると見てしまうこと。良い会社と、良い投資先を同じに見てしまうことです。
もう1つは、待てないことです。見向きされない株が報われるまで3年から5年かかり、その間に負ける年もあります。運用を任されている人は、その間に資金を引き上げられるのを恐れ、説明しやすい人気の株に寄ります。



この研究で私が目を留めたのは、安全に見えることと、本当に安全なことが逆だった所です。

自分が安心して持てる、と感じた取引だけを抜き出して、相場が荒れた日の損益を、ほかの取引と並べてみてください。
過去の売買の記録から、荒れた日の成績を分けて数える仕事も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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