【投資と心理98】同じ指数のファンドを買う9万口座でも、上げたら買う人と下げたら買う人に分かれていた。2年分の売買を調べた研究

【投資と心理98】同じ指数のファンドを買う9万口座でも、上げたら買う人と下げたら買う人に分かれていた。2年分の売買を調べた研究

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の98回目です。前回は、似た動きの株ばかりを持っても分散にならなかった研究でした。
今回は、まったく同じものを買っている人どうしで、売り買いの癖がどう違ったかを調べた研究です。



イェール大学のゲッツマンとINSEADのマッサが調べたのは、アメリカの株価指数S&P500に連動するファンドです。
1997年から1998年の2年分、約9万の口座と、約26万回の売り買いの記録を見ています。83%が買いで、17%が売りでした。

買っている中身は、全員まったく同じです。違うのは、いつ買って、いつ売ったかだけです。



売り買いと、前の日の値動きを並べて、口座ごとに癖を分けました。

値が上がったあとに買う、順張りの口座は12%でした。
値が下がったあとに買う、逆張りの口座は、ほぼ25%でした。

同じ指数を買う人の中で、逆張りのほうが2倍ほど多かったわけです。



この癖は、時期を変えても続いていました。
2年を前と後ろに分けると、前半に順張りと分かれた口座は、後半も順張りと分かれやすく、逆張りも同じでした。

売り買いの回数でも違いがありました。よく売り買いする口座は逆張りに、たまにしか売り買いしない口座は順張りに寄っていました。



儲けも比べています。

同じ期間ずっと持ち続けた場合と比べると、逆張りの口座は、順張りの口座よりやや良い傾向でした。
差がはっきり出たのは、下げたあとに売る口座と、上げたあとに買う口座です。下げたあとに売る口座のほうが、成績が良くなっていました。

ただし、著者は、いくらかの手がかりがある、と控えめに書いています。順張りの口座の数が少なく、言い切れるほどの差ではないとしています。



この研究で私が目を留めたのは、同じものを買っていても、人によって売り買いの癖がはっきり分かれ、しかも続いていたところです。

自分の売買の記録を、値が上がったあとの買いと、下がったあとの買いに分けて数えてみてください。どちらに寄っているかが、そのまま自分の癖です。
過去の売買の記録から癖を数える仕事も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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