【投資と心理100】ほかの会社の決算が多い日に発表すると、その日の値動きは2割ほど小さかった。注意の取り合いを10年分の決算で調べた研究

【投資と心理100】ほかの会社の決算が多い日に発表すると、その日の値動きは2割ほど小さかった。注意の取り合いを10年分の決算で調べた研究

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の100回目です。前回は、同じ中身の記事が目立つ場所に載っただけで、株価が大きく動いた研究でした。
今回はその逆で、知らせが本当に新しくても、ほかの知らせに埋もれると、値動きが鈍くなった研究です。



カリフォルニア大学アーバイン校のハーシュライファーたちが調べたのは、アメリカの会社の決算発表です。1995年から2004年までの10年分を使っています。

決算は、同じ日にまとまって出ます。1日あたりの発表の数は、真ん中で71社でした。少ないほうから1割の日は20社以下、多いほうから1割の日は290社以上と、日によって大きく違います。

ほかの会社の発表が多い日ほど、投資家の注意が分かれ、1社ごとの知らせへの反応が鈍くなるのではないか。これを確かめています。



予想を特に大きく上回った1割の会社と、特に大きく下回った1割の会社で、発表の日と翌日の2日の値動きの差を比べました。

発表の少ない日は、差が7.07%ありました。
発表の多い日は、差が5.67%に縮みました。

会社の大きさなどの条件をそろえて計算しても、発表の多い日は、決算の良し悪しへの反応が約2割小さくなっていました。



反応しきれなかった分は、あとから動きました。

発表の翌々日から60日間の値動きで、良い決算と悪い決算の差は、発表の多い日で7.41%ありました。発表の少ない日は2.81%です。

その場で動かなかった分が、遅れて値に出ていました。売買の量の反応も、発表の多い日のほうが小さくなっていました。



この研究で私が目を留めたのは、知らせの大きさが同じでも、同じ日にほかの知らせがどれだけあったかで、値の動き方が変わったところです。

経済指標の日も、同じ時刻にいくつも発表が重なることがあります。重なった日の値動きを、1つだけの日と分けて見てみてください。

経済指標の発表までを、チャートの上で秒読みするインジケーターは、こちらです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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