【投資と心理99】5か月前と同じ中身の記事が、新聞の1面に載っただけで、株価は1日で4倍になった。新しい知らせが無かった急騰を調べた研究

【投資と心理99】5か月前と同じ中身の記事が、新聞の1面に載っただけで、株価は1日で4倍になった。新しい知らせが無かった急騰を調べた研究

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の99回目です。前回は、同じ指数を買う人でも、順張りと逆張りに分かれていた研究でした。
今回は、新しい知らせが何も無いのに、株価が大きく動いた1日を調べた研究です。



コロンビア大学のヒューバーマンとレゲフが調べたのは、アメリカの小さなバイオの会社、エントレメドの株です。

1997年11月、がんの新しい治療の研究が、科学誌のネイチャーに載りました。エントレメドは、その研究を使う権利を持つ会社です。
同じ日、ニューヨーク・タイムズも28ページ目でこの研究を伝えました。次の取引日、株価は11.875ドルから15.25ドルへ、28.4%上がりました。

ここまでは、新しい知らせに株価が反応した、ふつうの動きです。



5か月後の1998年5月3日の日曜日、ニューヨーク・タイムズが、ほぼ同じ中身を、今度は1面の左上に特集として載せました。

金曜日に12.063ドルで終わっていた株は、月曜日に85ドルで始まり、51.81ドルで終わりました。終値で330%の上げです。
1963年から1997年までの、3ドル以上の株の2,800万日分の値動きの中で、これより大きい上げは2回しかありませんでした。

1週間後に、同じ新聞も、記事に新しい知らせは無かったと書いています。



上げは、ほかの株にも広がりました。

同じ月曜日、エントレメドを除くバイオの株の指数は、平均で7.5%上がりました。25%を超えて上がった株が7本あり、その7本の売買の量はふだんの50倍でした。
この7本は、本当の知らせが出た1997年11月には、平均で4.89%しか上がっていませんでした。



上げの一部は、そのまま残りました。

その週の終わりに33.25ドル。8月の終わりまで20ドルを割らず、秋になっても、記事の前より40%高いところにいました。
1998年11月、ほかの研究所で同じ結果が出なかったと報じられ、株は1日で24%下げました。それでも、記事の前の2倍の価格でした。



この研究で私が目を留めたのは、中身が同じでも、どこにどう載ったかで、値動きがまるで違ったところです。

大きく動いた日は、その日の知らせが本当に新しいものだったかを、前の記事までさかのぼって確かめてみてください。
過去の値動きと出来事を並べて調べる仕事も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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