【投資と心理92】自分の口座の成績が良かった年ほど、翌年の積立を増やしていた。荒れた年を経験すると、2年続けて減らしていた話

【投資と心理92】自分の口座の成績が良かった年ほど、翌年の積立を増やしていた。荒れた年を経験すると、2年続けて減らしていた話

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の92回目です。前回は、スマホのアプリで利用者が急に集まった株が、翌月に下がった研究でした。
今回は、自分が経験した成績が、次の判断をどれくらい動かすかを数えた研究です。



調べたのは、チョイ、レイブソン、マドリアン、メトリックです。2009年の論文です。

材料は、アメリカの大きな会社5社の、確定拠出年金の記録です。社員が給料の何%を積み立てるかを、自分で決められる仕組みです。
1998年から2000年までの、積立の割合の変化を、2万4,624人分見ました。

この3年は、上げ相場のあとに大きな下げが来た時期です。同じ会社の中でも、何に投資していたかで、1人1人の口座の成績が大きく違いました。



結果はこうでした。

その年の自分の口座の成績が良かった人ほど、年末に積立の割合を増やしていました。成績が標準的なばらつき1つ分高いと、積立の割合は給料の0.13ポイント増えていました。
平均の変化が0.30ポイントなので、小さくない差です。

成績の上下が荒かった人は、逆に減らしていました。荒さが1つ分大きいと、その年末に0.16ポイント、翌年末には0.34ポイント減っていました。



論文は、これを、うまくいったことを繰り返す癖だと見ています。

その年の口座の成績は、何に投資していたかの、たまたまの結果です。それで、翌年の成績が良くなるわけではありません。
それでも人は、自分が経験した結果に引っぱられて、次の判断を変えていました。

会社ごとの事情や、収入の増減、相場全体の動きを差し引いても、この傾きは残っていました。



取引に置き換えるなら、ロットの決め方だと思います。

勝った月の翌月に、ロットを上げていないか。荒れた月のあとに、2か月続けて小さくしていないか。
月ごとの損益と、翌月の平均のロットを並べてみてください。決めたルールで変えたのか、気分で変えたのかが見えてきます。

なお、これは年金の積立の研究で、FXで確かめた研究ではありません。

月ごとの損益とロットを並べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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