【投資と心理80】今すぐ貯金を増やすのは断った人が、次の昇給から少しずつなら受け入れた。積立の割合は3.5%から13.6%へ

【投資と心理80】今すぐ貯金を増やすのは断った人が、次の昇給から少しずつなら受け入れた。積立の割合は3.5%から13.6%へ

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の80回目です。前回は、人が見慣れたものを安全だと感じてしまう、という研究でした。
今回は、分かっていても続けられないことを、仕組みで続けられるようにした、という研究です。



調べたのは、行動経済学者のセイラーとベナルチです。2004年の論文です。

ある会社で、年金の積み立てに加われる人が315人いました。会社は専門家を呼び、1人ずつ相談に乗ってもらいました。
相談したのは286人。専門家が勧めた積み立ての割合を、すぐに受け入れたのは79人、28%だけでした。

ほとんどの人が、今月から天引きを増やすのは苦しい、と感じていました。



そこで、受け入れなかった人に、別の形を出しました。

今は変えない。次の昇給のときから、昇給のたびに積み立てを3ポイントずつ上げる。いつでもやめられる。
最初の昇給は、相談からおよそ3か月後です。

この形には、受け入れなかった207人のうち162人、78%が加わりました。



結果はこうでした。

加わった人の積み立ての割合は、3.5%から始まって、昇給のたびに6.5%、9.4%、11.6%と上がり、4回目の昇給のあとで13.6%になりました。約40か月です。
専門家の勧めをすぐ受け入れた人は、4.4%から9.1%に上げたあと、8.8%でした。

4回目の昇給まで続けた人は、加わった人の80%。途中でやめた人も、積み立てを元の割合には戻さず、上げるのを止めただけでした。



著者たちは、うまくいった理由を3つ挙げています。

先のことなら、今より決めやすいこと。昇給と一緒に上げるので、手取りが減ったと感じにくいこと。一度決めると、人はそのままにしがちなこと。
苦手を責めずに、苦手なまま続けられる形にしていました。



取引に置き換えるなら、ロットを上げる決まりだと思います。

勝ちが続いたその場で、勢いでロットを上げる。負けが続いたその場で、慌てて下げる。どちらも、その場の気分で決めています。
口座の残高がいくらになったら、次からロットをいくつにする、と先に決めて書いておくと、その場で迷わずに済みます。

なお、これはアメリカの会社の積み立ての研究で、くじで組を分けた実験ではありません。FXで確かめた研究でもありません。

ロットを上げる決まりを、過去の記録で比べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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