【投資と心理79】地元の電話会社の株を持つ人は、ほかの地域の倍以上いた。見慣れたものを、安全だと感じてしまう話

【投資と心理79】地元の電話会社の株を持つ人は、ほかの地域の倍以上いた。見慣れたものを、安全だと感じてしまう話

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の79回目です。前回は、儲かった人ほど次も入札に来て、回を重ねるほど儲けが減っていった、という研究でした。
今回は、人がよく知っているものに、お金を寄せてしまう、という研究です。



調べたのは、コロンビア大学のヒューバーマンです。2001年に雑誌に載った論文で、読んだのはその前の版です。

アメリカには、地域ごとに地元の電話を受け持つ大きな電話会社が7社ありました。どれもニューヨークの市場で売り買いでき、どの地域の人でも同じように買えます。
その7社の株主が、どこに住んでいるかを、1996年の末で州ごとに並べました。



どこに住んでいても同じように買えるなら、地元の会社の株主が特に多い理由はありません。7社のうちの1社なので、7人に1人くらいのはずです。

結果はこうでした。

48の州のうち47の州で、地元の電話会社の株主が、ほかのどの電話会社よりも多くいました。
地元の会社の株主の数は、ほかの地域の会社の平均の倍以上。2番目に多い会社と比べても63%多く、7人に1人のはずが、7人に2人ほどになっていました。

持っている株の量で見ても、地元の会社の株が州の中で持たれている割合は、ほかの地域の会社の平均の2.76倍でした。



論文は、勤め先の株にも触れています。

勤め先の年金の積み立てに加わっている803人に聞いた調べでは、勤め先の株は、国内の株の投資信託より安全、それは海外の株の投資信託より安全、と感じていました。
1社の株は、多くの株をまとめた投資信託より、ふつうは振れが大きくなります。それでも、いちばん見慣れたものを、いちばん安全だと感じていました。

著者は、人は見慣れたものに投資する、と結んでいます。そうあってほしいという願いも混ざっているのではないか、とも書いています。



取引に置き換えるなら、いつも見ている通貨ペアだと思います。

毎日見ている通貨ペアは、動きが分かっている気がして、安心して大きく入りたくなる。あまり見ない通貨ペアは、怖く感じる。
でも、見慣れていることと、その通貨ペアの値動きが小さいことは、別の話です。

見慣れた通貨ペアに入るときほど、1回の値幅や、急に動いた日の大きさを、記録の数字で確かめてみてください。

なお、これは株の研究で、FXで確かめた研究ではありません。

通貨ペアごとの値幅や急な動きを、記録から並べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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