【投資と心理91】スマホのアプリで、1日に利用者が急に集まった株は、その日に14%上がり、翌月には5%近く下がっていた

【投資と心理91】スマホのアプリで、1日に利用者が急に集まった株は、その日に14%上がり、翌月には5%近く下がっていた

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の91回目です。前回は、見える手数料は避けても、見えにくい費用は避けられなかった研究でした。
今回は、スマホのアプリで、みんなが同じ株に一度に集まったあと、どうなったかの研究です。



調べたのは、バーバー、ホアン、オーディーン、シュワルツです。2020年に出た論文の草稿で、のちに学術誌に載っています。

材料は、アメリカの証券会社ロビンフッドの利用者が、銘柄ごとに何人持っているかの記録です。
ロビンフッドは、手数料なしで、スマホで簡単に売買できるアプリです。利用者は2016年の100万人から、2020年5月には1,300万人に増えていました。

アプリの見せ方は、とても簡単です。チャートの指標は5つほど。代わりに、値動きの大きい銘柄の一覧や、人気の銘柄の一覧が目立つ場所に出ます。



論文は、1日のうちに、その株を持つ利用者が急に増えた日を拾いました。

利用者の増え方が、その日の上位0.5%に入った株は、その日に市場より14%上がっていました。
ところが、そのあとの1か月で、5%近く下がっていました。

もっと極端な日、つまり1日で1,000人以上、前の日の5割以上増えた株は、その日に42%上がり、そのあと1か月で9%下がっていました。



なぜそろって同じ株に集まるのか。論文は、注目の偏りを挙げています。

アプリが、みんなに同じ一覧を見せます。初めて株を買う人も多く、自分なりの選ぶ基準がまだありません。手数料もかからないので、ためらわずに押せます。
アプリが止まった日には、注目されやすい株の、個人の売買の量がはっきり減っていました。



取引に置き換えるなら、ランキングや急な値動きを見て入った取引だと思います。

急に話題になったペアや、値動きのランキングに出たペアに入った取引に、記録で印を付けてみてください。印のない取引と成績を比べると、自分がどれくらい注目に引っぱられているかが見えます。

なお、これはアメリカの株の研究で、FXで確かめた研究ではありません。

入ったきっかけごとに取引を分けて数える過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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