【投資と心理84】FXの個人トレーダー9万5千人を2年半追った研究。負けた日のあとはやめたり量を減らしたりするが、経験を積んでも上手にはなっていなかった

【投資と心理84】FXの個人トレーダー9万5千人を2年半追った研究。負けた日のあとはやめたり量を減らしたりするが、経験を積んでも上手にはなっていなかった

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の84回目です。前回は、選ぶ直前の脳の動きで、失敗の向きが分かれていた、という実験でした。
今回は、FXの個人トレーダーそのものを追った研究です。



調べたのは、ロンドンの大学のヘイリーとマーシュです。2016年の論文です。

材料は、ある個人向けのFXの取引会社の記録です。2010年1月から2012年6月まで、無作為に選んだ9万5,617人の、日ごとの取引の記録です。すべて本物のお金での取引で、多くはユーロドルでした。



まず、どんな人たちかです。

取引していた日数の真ん中は20日。上位1割の人で115日以上でした。
勝った日の割合の真ん中は50%。取引した日に全部負けた人が5%以上いました。
1日あたりの損益の真ん中は、マイナス5.56ドルでした。上のほうの人でも、取引で暮らせるほどの利益の人はほとんどいませんでした。



次に、負けた日のあとです。

負けた日のあとは、取引をやめる人が増え、1回の量を小さくし、取引の回数も減らしていました。
この反応は、若い人や、始めたばかりの人ほど強く出ていました。

自分の腕がどれくらいかを、結果から学んで、行動を変えている。著者たちはそう読んでいます。



では、経験を積むと、上手になったのか。

やめた人が抜けていく分を差し引いて比べると、上手にはなっていませんでした。
取引した日が100日ある人は、始めたばかりの人より、勝ち月になる見込みが5.8%低いほどでした。わずかですが、むしろ下がっていました。

長く続けている人でも、負け続けていました。
続けている人だけを見ると、上手な人が残ったように見えます。でも、それは負けた人がやめていった結果で、残った人が上達したわけではありませんでした。



取引に置き換えるなら、自分の取引の期間ごとの成績だと思います。

経験が増えたから上手になったはず、と感じても、記録の上では変わっていないことがあります。
始めた頃の3か月と、最近の3か月で、1回あたりの損益と、勝った日の割合を並べてみてください。

なお、これは1つの取引会社の、2010年から2012年の記録です。

期間ごとの成績を記録から並べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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