【投資と心理83】選ぶ前の脳を測ると、得を期待する場所が働いたあとは危ない選択の失敗が、損を嫌う場所が働いたあとは慎重すぎる失敗が多かった

【投資と心理83】選ぶ前の脳を測ると、得を期待する場所が働いたあとは危ない選択の失敗が、損を嫌う場所が働いたあとは慎重すぎる失敗が多かった

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の83回目です。前回は、台湾の個人の売り買いの損は、急いで出す注文から出ていた、という研究でした。
今回は、選ぶ直前の脳の動きで、そのあとの失敗の向きが分かれていた、という実験です。



調べたのは、スタンフォード大学のクーネンとナットソンです。2005年の論文です。

19人に、脳の働きを測る装置の中で、お金の選択をしてもらいました。平均27歳。報酬は1時間20ドルに、ゲームの稼ぎの10分の1が上乗せされます。



やり方はこうです。

毎回、2つの株と1つの債券から1つを選びます。
債券は、毎回必ず1ドルもらえます。
2つの株のうち、片方は良い株、片方は悪い株です。良い株は、半分の確率で10ドル増え、4分の1で増減なし、4分の1で10ドル減ります。悪い株はその逆で、半分の確率で10ドル減ります。
どちらが良い株かは知らされず、結果を見ながら見分けていきます。10回ごとに、どちらが良い株かを選び直し、全部で200回です。

そのうえで、損得だけで考える人ならこう選ぶ、という基準と比べて、2つの失敗を数えました。
選ぶべきでない場面で株を選ぶ、危ない選択の失敗。株を選ぶべき場面で債券に逃げる、慎重すぎる失敗です。



結果はこうでした。

選ぶ直前に、得を期待するときに働く脳の場所が強く動いていると、株を選びやすく、危ない選択の失敗も多くなっていました。
選ぶ直前に、損や不快を感じるときに働く場所が強く動いていると、債券を選びやすく、慎重すぎる失敗も多くなっていました。

どちらの場所も、働くこと自体は悪いことではありません。働きすぎると失敗につながるのではないか、と著者たちは書いています。



取引に置き換えるなら、入る直前の気分だと思います。

勝てそうでわくわくしているとき。怖くて手が出ないとき。どちらも、選ぶ前の気分が、選ぶ向きに表れていることがあります。

注文のたびに、入る直前の気分を、わくわく、普通、怖い、の3つで一言書いておいてみてください。
あとで並べると、どの気分のときにどんな失敗が多いかが見えてきます。

なお、これは19人の実験室の研究で、実際の相場で確かめた研究ではありません。

気分の記録と損益を並べて数える過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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