どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
検証ノートの93回目です。前回は、ナンピンEAの勝率が、建玉を1本ずつ数えた数字だった話でした。
今回は、EAの設定を、金の価格に合わせて伸び縮みさせたらどうなるかを測った話です。
金のナンピンのEAは、設定を全部ドルの固定の幅で持っています。ナンピンの幅、利確の幅、トレールの幅、合図のヒゲの大きさです。
金の価格は、2022年の1,800ドルほどから、2026年には5,000ドルほどになりました。
同じ1.5ドルでも、価格が安かった頃には大きな動きで、今は小さな動きです。実際、2022年から2024年の3年は、1年あたりの利益がわずかでした。
それなら、設定を価格に比例させれば、昔の年も稼げるはず。これが問いでした。
材料は、2022年1月から2026年9月までの実際のティックです。
比べる物差しは、利益を最大の落ち込みで割った値にしました。利益が増えても、落ち込みがそれ以上に増えたら意味がないからです。
比例させるものと、基準の価格を変えて、9通り流しました。
結果は、利益を最大の落ち込みで割った値で、今の固定の設定に勝てた形は、1つもありませんでした。
利益が増えた形は、どれも最大の落ち込みが、それ以上に増えていました。
中身を分けて見ると、こうでした。
いちばん効いたのは、合図のヒゲを比例させた形です。昔の年にも合図が出るようになり、2023年の利益は大きく増えました。
ところが、入る回数が増えたぶん、まれな大きな事故に当たるようになりました。基準を5,000ドルにした形は、2023年2月にロスカットしました。
ナンピンの幅まで比例させて狭めると、危なさがはっきり増え、基準の価格によっては最大の落ち込みが7割を超えました。
利確とトレールの幅は、値動きの荒い年に広いほうが得、というだけでした。荒い2026年だけ伸びて、昔の年は減りました。
結論は、固定のドルのまま、でした。
固定のドルの設定は、値動きの小さい時期には手を出さない、という安全装置として働いていました。昔の年に稼げなかったのは、静かな相場を見送っていたということです。
2020年から2021年の、コロナの急落をまたぐ期間でも、最大の落ち込みは3.2%に収まっていました。
設定を相場に合わせて伸び縮みさせたくなったときは、利益だけでなく、利益を最大の落ち込みで割った値で比べてみてください。
稼げない時期は、手を出さないことで守っている時期かもしれません。
設定を比例させる形と固定の形を比べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。