【投資と心理78】新しい株の入札で儲かった人ほど、次も入札に来た。回を重ねるほど、1回の儲けは14.2%から2.5%へ減っていった

【投資と心理78】新しい株の入札で儲かった人ほど、次も入札に来た。回を重ねるほど、1回の儲けは14.2%から2.5%へ減っていった

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の78回目です。前回は、ネットで売り買いを始めた人が、回数を増やして市場に負けるようになった、という研究でした。
今回は、うまくいった経験が、次の行動をどう変えるか、を新しい株の入札で追った研究です。



調べたのは、台湾の大学のチアンと、アメリカのハーシュライファーたちです。読んだのは2009年の版です。

材料は、台湾で1995年から2000年に行われた、新しく上場する株の入札84回です。入札した個人3万1,376人と、機関1,232社の記録を、1回ずつ追いました。

入札で株を手に入れると、上場した直後の値上がりがそのまま儲けになります。上場直後の儲けは、平均で7.3%でした。



まず、前の儲けと、次も入札に来るかです。

前半の期間で儲けが一番小さかった4分の1の個人は、後半にまた入札に来た割合が29.8%でした。この組の儲けは平均でマイナス8.9%です。
儲けが平均5.3%の組では38.5%、17.8%の組では41.9%に上がりました。

儲かった人ほど、また来ていました。



次に、回を重ねたときの儲けです。

1回目の入札での儲けは、平均14.2%でした。6回目以降は2.5%。回を重ねるほど、少しずつ減っていきました。
経験を積んだ人ほど、高い価格で入札するようにもなっていました。

なお、この比べ方では、入札した人のほぼ全員が初めてで、全員が損をした大きな1回を外しています。論文の中で、そう断って比べています。

機関のほうは、前の儲けで次に来るかどうかがほとんど変わらず、回を重ねても儲けは大きく変わりませんでした。



著者たちは、これを、自分で味わった結果を重く見すぎる学び方で説明しています。
うまくいったことは、また起きると考える。その考えが、理屈で裏づけられているかどうかに関係なく、です。

取引に置き換えるなら、勝った直後の自分だと思います。

勝った手法を、次も同じように使いたくなる。少し強気の価格で入りたくなる。
回を重ねて、1回あたりの儲けが減っていないかは、取引を1回目、2回目と順に並べて数えないと見えません。

なお、これは台湾の株の入札の研究で、FXで確かめた研究ではありません。

取引を順に並べて、1回あたりの損益の変化を数える過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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