【投資と心理76】下がるチャートを見せられた金融のプロは、条件が同じ賭けに22%少なく入れた。見通しは変わらず、怖さだけが増えていた

【投資と心理76】下がるチャートを見せられた金融のプロは、条件が同じ賭けに22%少なく入れた。見通しは変わらず、怖さだけが増えていた

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の76回目です。前回は、売り買いの多い側ほど、そのぶん成績を削っていた、という研究でした。
今回は、直前に見たチャートが、プロのリスクの取り方を変えた、という実験です。



調べたのは、チューリッヒ大学のコーンたちです。2015年に雑誌に載った論文で、読んだのはその前年の版です。

舞台は、大きな金融の展示会でした。金融の仕事をしている人だけが入れる日に、162人に参加してもらいました。平均36.4歳、半分以上が月に1回以上売り買いをしている人です。



やり方はこうです。

半分の人には、株価が上がり続けるチャートの動画を見せ、上げ相場で自分ならどうするかを5つ答えてもらいました。
もう半分の人には、株価が下がり続けるチャートを見せ、下げ相場で自分ならどうするかを答えてもらいました。

そのあとで、同じ賭けをしてもらいます。
200スイスフランを持ち、好きな額を賭けに入れます。当たれば入れた額が2.5倍になって戻り、外れれば入れた額がなくなります。当たる確率は半分です。
入れれば入れるほど、平均では得をする賭けです。参加者の2割には、実際にお金を払いました。



結果はこうでした。

上がるチャートを見た人は、持ち金の57.7%を賭けに入れました。下がるチャートを見た人は45.2%。22%少なくなっていました。
当たる確率をはっきり知らせない形の賭けでも、50.3%と41.9%で、17%少なくなっていました。

見通しは変わっていませんでした。当たる確率をどう見込んだかを聞いても、2つの組で差はありませんでした。
変わったのは、怖さです。下がるチャートを見た人は怖さを強く感じていて、怖さが強い人ほど、賭けに入れる額が少なくなっていました。

売り買いの経験が長い人で、この差が小さくなるということもありませんでした。



取引に置き換えるなら、ロットを決める順番だと思います。

さっきまで見ていたチャートが下げ一色だと、条件は同じでも、入れる量を小さくしたくなる。上げ一色なら、その逆です。
見通しは同じで、気分が変わっただけ、ということがあります。

1回あたりのロットは、チャートを見る前に、口座の残高から決めておくと、この揺れを受けにくくなります。

なお、これは作ったチャートを見せた実験で、本当の相場の上げ下げで確かめた研究ではありません。

ロットの決め方を、過去の記録で比べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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