【投資と心理75】男性の口座は女性より45%多く売り買いし、そのぶん成績を削っていた。選ぶ株が悪かったわけではありませんでした

【投資と心理75】男性の口座は女性より45%多く売り買いし、そのぶん成績を削っていた。選ぶ株が悪かったわけではありませんでした

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の75回目です。前回は、乗り換えて買った株が、売った株に負けていた、という研究でした。
今回は、そのオディーンがバーバーと一緒に、売り買いの多さと過信のつながりを、別の切り口で確かめた研究です。



調べたのは、経済学者のバーバーとオディーンです。2001年の論文です。

アメリカの手数料の安い証券会社で、口座を開いた人の性別が分かる3万7,664世帯を、1991年2月から1997年1月まで追いました。
男性が開いた口座が7割9分、女性が2割1分です。

ねらいは、性別そのものではありません。
心理学の研究では、お金の分野で、男性のほうが自分の判断に自信を持ちすぎる傾向が強いとされています。
それなら、過信の強い側ほど売り買いが多く、そのぶん成績を削っているはずだ、という確かめ方です。



結果はこうでした。

持ち株を1年で入れ替える割合は、女性が約53%、男性が約77%。男性の口座のほうが、45%多く売り買いしていました。

売り買いで削った成績は、1年あたり、女性が1.72%、男性が2.65%です。
どちらも、年の初めの持ち株をそのまま持っていたほうが、成績は上でした。

独身どうしで比べると、差はもっと開きました。独身の男性は、独身の女性より67%多く売り買いし、1年あたり1.4%多く成績を削っていました。



大事なのは、ここからです。

男性の選ぶ株が、女性より悪かったわけではありませんでした。
男性も女性も、売った株のほうが、買った株より成績が良かった。その形は同じでした。

違ったのは、回数だけです。同じように少しずつ損をする入れ替えを、男性のほうが多くしていました。

別の調査では、男性も女性も、自分の持ち株は市場より上がると見込んでいて、その見込みの幅は男性のほうが大きかった、とも書かれています。



取引に置き換えるなら、自分の判断が悪いかより先に、回数を見ることだと思います。

1回1回の判断の良し悪しが同じでも、少しずつ損をする売買を多くすれば、そのぶん削られます。FXなら、1回ごとにスプレッドを払います。
1か月の取引回数と、スプレッドで払った合計を、一度並べてみてください。

なお、これは株の研究で、FXで確かめた研究ではありません。性別で人を分けるための研究でもありません。過信の強さの目安として性別を使った研究です。

取引の回数と、回数で削られた分を、記録から数え直す過去検証も、ご依頼をお受けしています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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