どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
検証ノートの74回目です。前回は、金利を払う順張りと、その日のうちに閉じる形を比べ、両方を入れることにした話でした。
今回は、その同じ日の夜、成績を測る物差しを変えたら、推す形が入れ替わった話です。
それまで見ていた物差しは、利益を最大の落ち込みで割った数でした。
落ち込みの割に、どれだけ稼げるかを見るものです。
この物差しでは、金のナンピンのEAに、順張りと、その日のうちに閉じる形の2本を足した3本立てが、いちばん良い形でした。
とくに、その日のうちに閉じる形は、最大の落ち込みをほとんど増やさずに、利益を足してくれていました。ナンピンのEAがいちばん落ち込んだ瞬間に、建玉を持っていなかったからです。
ところが、同じ日の夜に、目標が変わりました。
ナンピンのEAも、足す戦略も、PF(総利益÷総損失)2.5以上を目指す、という目標です。
そこで、2022年からの実際のティックで回した結果を、PFで読み直しました。資金は12万円です。
ナンピンのEAだけで、PFは2.23。
順張りを足すと、量に応じて2.24、2.27、2.29、2.30と上がりました。
その日のうちに閉じる形を足すと、1.92に下がりました。3本立ても1.98で、ナンピンのEAだけより下です。
部品を1本ずつ見ると、理由がはっきりします。
単独のPFは、順張りが2.64、その日のうちに閉じる形が1.22でした。
PFは、割り算です。全体より低いPFの戦略を混ぜれば、全体のPFは下がります。
落ち込みを増やさずに利益を足せたことと、PFを上げることは、別の話でした。
もう1つ、PFは量に関係しない、という点もはっきりしました。
ナンピンのEAの倍率を1.0から1.2に上げても、PFは2.23のまま、1つも動きませんでした。
では、PF2.64の順張りを足して、全体を2.5まで上げられるか。
計算すると、いまの量の約15倍を足す必要がありました。そこまで厚くすると、落ち込みが持ちません。
全体を2.5にするには、ナンピンのEAそのものの総損失を約11%削るか、総利益を約12%増やすしかない、という答えになりました。
足す戦略で埋める話から、本体の中身を直す話に変わったわけです。
そこで、ナンピンのEAの損失がどこに集まっているかを探す作業に移ることにしました。当面の推す形も、その日のうちに閉じる形を外して、順張りだけに変えています(利益÷落ち込みで見るなら、3本立てのままです)。
利益÷落ち込みで見るか、PFで見るか。どちらも正しい物差しですが、推す形が入れ替わることがあります。
戦略を足すかどうかを決めるときは、自分の目標がどの物差しかを、先に決めてみてください。物差しが違えば、同じ数字から違う答えが出ます。
目標に合わせた物差しで、組み合わせを比べる過去検証も、ご依頼をお受けしています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。