【投資と心理61】スピード違反が1回多い人ほど、株の売買が約7%多かった。売買の回数は、相場より性格で増えることがある

【投資と心理61】スピード違反が1回多い人ほど、株の売買が約7%多かった。売買の回数は、相場より性格で増えることがある

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の61回目です。前回は、自分が通ってきた相場が、リスクの取り方を決めていた、という話でした。
今回は、売買の回数そのものが、その人の性格で増えていた、という研究です。



心理学には、刺激希求という言葉があります。
新しいこと、強い刺激、変化のある体験を求める性格のことで、人によって強さが違い、変わりにくいとされています。

この性格の強い人ほど、株の売買が多いのではないか。
これを確かめたのが、経済学者のグリンブラットとケロハルユです。2009年の論文です。



使ったのはフィンランドのデータです。
すべての家計の株の売買の記録に、税の記録、運転の記録、兵役のときに受ける心理検査の結果をつなぎました。

刺激希求の強さは、スピード違反の回数で測っています。運転のしかたは、この性格のよい目安とされているからです。
自分を高く見積もる過信は、19歳か20歳で兵役に入る男性が全員受ける検査の、自信の尺度から測りました。自信のうち、実際の能力で説明できる分を除いた残りを、過信とみなしています。

そのうえで、財産、収入、年齢、持っている銘柄の数、結婚しているか、職業などをそろえて比べました。



結果はこうでした。

スピード違反が1回多いごとに、株の売買の回数は約7%多くなっていました。
過信の尺度が1段上がるごとに、売買は約4%多くなっていました。

違反の回数の代わりに罰金の重さで測っても、同じ向きの結果でした。
お金の事情をそろえても残るので、売買の回数の一部は、性格から来ていることになります。

一方で、売買したあとの成績には、グループの間ではっきりした差は出ていません。著者たちも、この研究から腕の良し悪しは比べない、と書いています。
刺激を求める人ほど負ける、とまでは言えない研究です。



取引に置き換えるなら、売買の回数が増えたとき、それが相場のせいか、自分の性格のせいかを分けて考えてみることだと思います。

投資と心理の7回目で書いたように、売買の多い人ほど、手数料などの費用で成績が削られていました。
回数は、増やそうと思わなくても、退屈や刺激を求める気持ちで増えることがあります。
入る条件を決めておき、その条件の外で入った回数を数えてみると、性格から来ている分が見えてくるかもしれません。

なお、これはフィンランドの株の研究で、FXの研究ではありません。過信の測り方は男性だけのものです。

決めた条件を満たしたときだけ売買するEAの開発のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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