どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
検証ノートの68回目です。前回は、ナンピンのEAに順張りを足すと、量を厚くするより落ち込みが小さかった、という話でした。
今回は、その順張りを、ナンピンを使わない1本のEAとして磨いたときの話です。
もとの形は、1時間足の順張りです。
終値が直前100本の高値を上に抜けたら買い、直前50本の安値を終値で割ったら降ります。日足が上向きのときだけ入ります。買いだけです。
このEAでは、成績を上げる工夫として、3つを使ってよいことにしていました。
利益が乗ったら買い増す。途中で半分だけ利確する。上がるたびに損切りを引き上げて、利益を守る。
この3つを、1つずつ足して測りました。
期間は2つです。業者の実際のデータで2022年から2026年まで。別のデータで23年分。
成績は、口座の金額を使わずに、金の価格に対する割合で数えています。
まず、利益が乗ったら買い増す形です。
23年で、利益の合計は価格の158%から290%に増えました。
ところが、いちばん深い落ち込みは16.3%から36.6%へ、2倍以上に。PFは1.77から1.68に下がりました。
利益は増えても、利益の割に落ち込みが大きくなっています。
次に、損切りの幅の2倍まで来たら半分を利確する形です。
直近の4.7年では、PFが0.13上がりました。
23年で測ると、0.11下がりました。期間によって、良くなるか悪くなるかが入れ替わります。
最後に、上がるたびに損切りを引き上げる形です。
23年で、PFは1.77から1.63〜1.73に下がりました。
3つとも、採用しませんでした。
順張りは、大きく伸びる少しの取引で稼ぐ形です。
途中で利確したり、損切りを詰めたりすると、その伸びる1回を途中で降りてしまいます。
直近の数年では良く見えても、長い期間で見ると、伸びる1回を取り逃がした分が効いてきます。
ほかにも、売りを足す形は23年で24年中15年が負け。抜けたあと、もう少し続くのを待ってから入る形は、高い所で掴むだけでした。
採用したのは、2つだけです。
抜けた足の終値が、その足の上半分にあるときだけ入る。損切りは直前20本の安値を終値で割ったとき。
この2つは、2つの期間の両方で良くなり、数字を少し前後させても良くなりました。PFは、2022年からで2.75、23年で1.87です。
工夫を足すときは、直近の数年だけで決めずに、長い期間でも同じ向きに効くかを並べてみてください。
期間で良し悪しが入れ替わる工夫は、たまたま合っていただけのことがあります。
お使いのEAに足した工夫が、長い期間でも効くかを確かめる過去検証のご依頼も受けています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。