【開発の裏側63】ATRで幅を決める、と説明にあったのに、ATRの値は使われていなかった。説明と中身がずれていた3つの話

【開発の裏側63】ATRで幅を決める、と説明にあったのに、ATRの値は使われていなかった。説明と中身がずれていた3つの話

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IT・テクノロジー
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

開発の裏側の62回目は、ボックスのお知らせが、間隔を1つにまとめていたせいで黙って捨てられていた話でした。
今回は、同じ日に作り直した3本目、ダウ理論の向きを色で見せるインジケーターの点検の話です。



製品紹介の3回目で書いた e-DowTheoryVisual は、直近の高値と安値の並び方から、今が上昇か下降かレンジかを判定して、印と色で見せるインジケーターです。
もとの版を製品にするとき、ソースのコメントや説明と、実際の動きが合っているかを1つずつ確かめました。
ずれていたところが、3つありました。



1つ目は、ATRです。

説明には、ATRを基準にした動的な検出幅、と書かれていました。相場が荒いときは幅を広く、静かなときは狭く、という意味に読めます。
ところが中を追うと、ATRを計算してはいるものの、その値はどこにも使われていませんでした。

実際に効いていたのは、ATRの期間と倍率を掛けた数です。それが、山や谷を判定するときに前後を何本見るか、になっていました。
つまり、荒さに合わせて動く幅にはなっておらず、決まった本数でした。

直し方は、中身のほうに説明を合わせることです。入力を、前後を何本見るか、という素直な名前に変えました。既定は14本で、判定の結果は前と同じです。



2つ目は、上位足の判定です。

コメントには、上位足も今の足と完全に同じ手順で判定する、と書かれていました。
ところが、区間の始まりの状態の取り方だけ、上位足は別の書き方になっていました。同じ相場でも、今の足で見たときと上位足で見たときで、判定がずれる余地がありました。

上位足も、今の足と同じ関数で回すようにしました。



3つ目は、矢印とローソク足の色です。

もとの版は、まだ動いている足でも矢印を出し、色を塗っていました。
足が確定する前に、高値や安値の更新が起きたり消えたりすると、矢印も付いたり消えたりします。あとから見た画面と、そのとき見ていた画面が違うことになります。

矢印も色も、確定した足だけで判定するようにしました。



コメントや説明は、書いた時点では正しくても、中身を直していくうちにずれていきます。
しかも、1つ目と2つ目のようなずれは、画面には出ません。動いているので、気づかれないまま残ります。

作り直すときは、説明の1文ずつについて、その通りの処理がどこにあるかを探してみてください。見つからない1文が、ずれの入口です。

ダウ理論の向きを、確定した足でローソク足の色と矢印に出すインジケーターです。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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