【投資と心理51】相場が下げた翌日は、口座へのログインが9.5%減っていた。悪い知らせから目をそらす、オーストリッチ効果

【投資と心理51】相場が下げた翌日は、口座へのログインが9.5%減っていた。悪い知らせから目をそらす、オーストリッチ効果

記事
マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の51回目です。前回は、入って負けた後悔は薄れ、見送った後悔は残る、という話でした。
今回は、悪い知らせから目をそらしてしまう、という話です。



ダチョウは、危ないときに砂に頭を突っ込む、と言われます。このたとえから、オーストリッチ効果という名前が付いています。

悪い知らせがありそうなときほど、人は情報を見に行かなくなる。
2009年に、経済学者のカールソン、ローウェンスタイン、セッピがこう名付けました。
アメリカの運用会社と、スウェーデンの年金のデータで、相場が上がっているときのほうが、下がっているときより、投資家は口座をよく見ていました。



2015年には、そのうちの2人を含む研究者たちが、アメリカの大手運用会社の退職口座の記録を、1口座1日ごとに調べています。
期間は2年。2008年の金融危機を含みます。

相場が下げた翌日は、口座にログインする回数が9.5%減っていました。
相場が荒れて、恐怖指数と呼ばれるVIXが高いときも、見る回数は減りました。

面白いのは、ここからです。
債券を多く持つ人ほど、この形は弱く、債券だけを持つ人は、株の相場が下げた日のほうが、よく見ていました。
自分の口座にとって悪い知らせかどうかで、見る見ないが分かれていたということです。

そして、ひどく下げた日は、逆に見る人が増えました。2008年の暮れのような大きな下げでは、さすがに気になって開く。
2007年に下げで見なかった人は、2008年も見ない傾向がありました。その人のくせとして続くようです。



これは長く持つ退職口座の研究で、FXの短い取引にそのまま当てはまるとは言えません。

ただ、含み損の日ほど、チャートや口座を開きたくない気持ちは、思い当たる人が多いと思います。
見ないあいだも、相場は動きます。損切りの位置を確かめるのが、いちばん要る日に、いちばん見ていない、ということが起きます。

一方で、投資と心理の16回目では、損益を見る回数が多いほど怖くなる、という研究を書きました。
見すぎても、見なさすぎても、判断がゆがむ。

だから、見るかどうかを、その日の気分で決めない。
見る時刻を先に決めておく。そして、損切りや守りは、注文やEAの設定に書いておき、見ていないときにも働くようにしておく。
目をそらしたくなる日にも、決まりのほうは動いている形にしておくと安心です。

ご自分の損切りや守りの決まりを、データで確かめる過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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