どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
開発の裏側の57回目は、新しく置いたMT4が、業者のサーバーにつながらなかった話でした。
今回は、国内の口座で動かすゴールドのEAを作り始めたときの話です。
国内の口座のFXは、レバレッジが25倍までと決まっています。
作り始めの見立てのメモに、私はゴールドも同じ25倍として書いていました。
国内の業者の、ゴールドの取引の仕様を公式のページで確かめると、証拠金率は5%。つまり20倍でした。
25倍は為替の話で、ゴールドは別でした。見立てのメモは、その場で直しました。
この差は、持てる量に直接ひびきます。
その業者のゴールドは、1ロットが100オンス、いちばん小さい注文が0.01ロット、つまり1オンスです。
金が4,300ドル、ドル円が150円のときで計算すると、20倍なら、1オンスを持つのに要る証拠金は約3.2万円。
100万円の口座で持てるのは、合計で31オンスまでです。
25倍のつもりで計算すると、約2.6万円で38オンスまで持てることになり、7オンスほど多く見積もってしまいます。
ナンピンのEAは、逆行するほど量が増えます。持てる量の天井を多く見ていると、作った設定が、実際の口座では最後の段まで積めない、ということが起きます。
ところが、計算を進めると、もう1つ天井がありました。
見立ての段階では、許容する損を口座の30%、100万円なら30万円に置いていました。
1オンスで1ドル動くと150円です。30万円は、1オンスなら2,000ドル分の逆行にあたります。
段を深くするほど、この2,000ドル分を早く使い切ります。
5段を40ドルおきに積むなら、480ドル、価格の約11%の逆行まで耐えられます。
20段を10ドルおきに積むと、195ドル、約4.5%の逆行で届いてしまいます。
2003年からの金を調べると、5日で8.8%以上下げる場面が、全体の1%ありました。
つまり、深く積むナンピンは、証拠金の31オンスより先に、許容する損で止まります。
そこで、組の量は合計5〜10オンスに抑える、許容する損の手前で必ず組を切る、勝ち負けは入り口の精度でつける、というところを出発点にしました。
レバレッジや1ロットの大きさは、業者と銘柄で違います。EAを作る前に、まず使う口座の仕様を公式のページで確かめて、そこから持てる量の天井を計算しておくと、あとで設定を作り直さずに済みます。
国内の口座の条件に合わせたEAの開発のご依頼も受けています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。