【投資と心理㊶】長くつらいほうを、もう一度選んだ。ピーク・エンドの法則と、成績の振り返り方

【投資と心理㊶】長くつらいほうを、もう一度選んだ。ピーク・エンドの法則と、成績の振り返り方

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の41回目です。前回は、損は得の2倍重い、という数字が、測り方で1.1から2まで動く話でした。
今回は、あとから振り返るとき、人は何で評価を決めているのか、という話です。



1993年に、冷たい水を使った実験が報告されました。参加したのは32人です。

1回目は、片手を14度の水に60秒。
もう1回は、14度の水に60秒入れたあと、手を出さずにもう30秒。この30秒の間に、水を少しだけ温めて15度ほどにします。まだ冷たくてつらいけれど、さっきよりは少し楽、という30秒です。

長いほうは、短いほうの60秒を丸ごと含んでいます。つらい時間は、長いほうが30秒多い。

そのあとで、どちらかをもう一度やるなら、どちらを選びますか、と聞きました。



32人のうち22人が、長いほうを選びました。
最後の30秒で少し楽になったと感じた21人に限ると、17人です。

つらい時間が長いほうを、もう一度選んだことになります。

研究者たちは、あとからの評価は、いちばんつらかった瞬間と、終わりのつらさでほぼ決まり、長さはほとんど効かない、と読みました。
いちばん強い瞬間がピーク、終わりがエンド。ピーク・エンドの法則と呼ばれています。

1996年には、大腸の内視鏡などの検査を受けた患者で、同じ形が報告されています。検査中のつらさを一定の間隔で記録し、あとで振り返ってもらうと、振り返りの評価は、つらさの合計や検査の長さより、いちばんつらい瞬間と終わりに沿っていました。



取引の振り返りに当てはめると、こうなります。

1年間の成績を思い出すとき、頭に浮かびやすいのは、いちばん大きく負けた日と、最近の数週間です。
11か月うまくいっていても、最後の1か月が悪いと、その年全体が悪かったように感じやすい。逆に、長く苦しい時期があっても、最後に取り戻すと、良い年だったように覚えやすくなります。



数字の上でも、終わりに引っぱられることがあります。

開発の裏側の46回目で、MT5のレポートのPFが1.18まで下がって見えた話を書きました。テストを終えた日に、たまたま含み損の組を抱えていて、その強制的な決済の損が入ったからでした。
テストを終える日で数字が変わるように、人の記憶も、どこで振り返るかで変わります。



成績を振り返るときは、思い出に頼らず、年ごと、月ごとに数字を並べてみてください。
投資と心理の16回目で書いたように、見る回数を減らして、長い期間を並べて見るほうが、いちばん悪い瞬間と最近の結果に引っぱられにくくなります。

お使いのEAや手法の成績を、年ごと、月ごとに並べて確かめる過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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