どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。
投資と心理の話の37回目です。前回は、終わるまでの時間を短く見積もってしまう、計画錯誤でした。
今回は、確率が分からないものを避けたくなる、曖昧さ回避の話です。
よく知られているのが、1961年にダニエル・エルスバーグが示した、つぼの問題です。
つぼに玉が90個入っています。
赤が30個。残りの60個は黒か黄で、その割合は分かりません。黒が60個かもしれないし、0個かもしれない。
1つ目の問いです。
赤が出たら当たり、と、黒が出たら当たり。どちらに賭けますか。
多くの人は、赤を選ぶとされています。赤は3分の1と分かっていて、黒は分からないからです。
2つ目の問いです。
赤か黄が出たら当たり、と、黒か黄が出たら当たり。どちらに賭けますか。
今度は、多くの人が、黒か黄を選ぶとされています。黒と黄を合わせれば60個、3分の2と分かっているからです。
この2つの選び方は、並べると食い違っています。
黄は、どちらの問いでも両方の賭けに入っています。だから、黄を除いて考えれば、2つ目の問いは1つ目と同じ比べ方です。
1つ目で赤を選んだのなら、2つ目でも赤か黄を選ぶのが筋になります。
それでも選び方が入れ替わるのは、玉の数から考えるより先に、確率が分かっている側を選んでいるからです。
分からないものを避ける。これが曖昧さ回避です。
相場には、確率が分かっているものは、ほとんどありません。
だから、手法の勝率や成績の数字が出てくると、安心します。分からないものが、分かるものに変わったように感じる。
でも、その数字にも、たいてい幅があります。
検証ノートの46回目で、ゴトー日の仲値のあとの売りを、直近の1年半、118日分で測りました。ユーロ円はプラスで強く残りました。
47回目で、別の口座の足で期間を2018年まで伸ばすと、ユーロ円は2023年から2026年でプラス5.54 pips、2018年から2022年でプラス1.11 pipsでした。
直近の1年半の数字は、分かっている数字に見えて、前の期間とはかなり違っていました。
曖昧さを避けたい気持ちは、消えません。
だから、数字を1つ見たら、その数字の幅を先に見る。期間を分ける。でたらめと並べる。検証ノートで繰り返してきたのは、この確かめ方です。
分かったつもりで扱うより、どのくらい分からないかを知っておくほうが、相場では役に立ちます。
お使いの手法の数字を見るときは、期間を分けると同じ数字が出るかを、一度確かめてみてください。
分かっているように見える数字が、どのくらい揺れるかが見えてきます。
お使いの手法を、期間を分けて測り直す、過去検証のご依頼も受けています。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。