【投資と心理⑪】あとから見たチャートは、いつもはっきりしています。後知恵バイアスの話

【投資と心理⑪】あとから見たチャートは、いつもはっきりしています。後知恵バイアスの話

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の11回目です。前回は、連敗のあとに次は勝つと思ってしまう、ギャンブラーの誤謬でした。
今回は、結果を知ったあとで、最初から分かっていた、と感じてしまうくせ。後知恵バイアスです。



1975年に発表された、よく知られた研究があります。

1972年、アメリカのニクソン大統領が中国を訪れました。その訪問の前に、学生たちに、いくつかの出来事が起きる確率を答えてもらいます。毛沢東と会うか、訪問を成功と宣言するか、といった項目です。

訪問が終わってしばらくしてから、同じ学生たちに、自分が前にどう答えたかを思い出してもらいました。あとで聞くことは、前もって伝えていません。

すると、実際に起きた出来事については、自分は前から高い確率を付けていた、と思い出す人が多かった。起きなかった出来事は、その逆でした。
結果を知ると、自分の記憶のほうが、結果に寄っていってしまうのです。



チャートでも、同じことが起きます。

過去のチャートを見ると、ここが天井、ここが押し目、と簡単に分かります。こんなにはっきりしているのに、なぜその時に取れなかったのか、と思う。
でも、それは結果の側から見ているからです。その時の右端には、まだ次の足がありません。



この話は、インジケーターやEAを作るときにも、そのまま当てはまります。

山と谷を結ぶジグザグは、山が山だと決まるのに、そのあと何本かの足が要ります。
あとから描かれた山を使って検証すると、その時にはまだ分からなかった山で売っていることになり、成績が実際より良く出ます。

上の時間足も同じです。5分足で入る瞬間に4時間足を見るなら、使えるのは、もう終わった4時間足だけです。
開発の裏側の回に書いた、数え方に未来が紛れた話も、根っこは同じです。

ダウ理論の高値更新を4時間足で測ったときは、あとから描かれた山は使わずに、その時点で分かっていた山だけで数え直しました。それでも、スプレッドを引いたプラスは残りました。こうして確かめるまでは、結果を信じないようにしています。



後知恵バイアスへの手当ては、その時に見えていたものだけで判断する練習です。

過去のチャートを見返すときは、右側を隠して、1本ずつ進めてみる。
自分の取引の記録には、入った理由をその時に書いておく。あとから理由を作り直さないためです。

ご自分の検証が、その時に見えていたものだけで計算されているかを確かめたい方の、過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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