【投資と心理⑫】ここまで待ったから、で持ち続けてしまう。サンクコストと、作ったものを捨てる判断

【投資と心理⑫】ここまで待ったから、で持ち続けてしまう。サンクコストと、作ったものを捨てる判断

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

投資と心理の話の12回目です。前回は、あとから見ると何でも分かっていた気がする、後知恵バイアスでした。
今回は、もう戻ってこないお金や時間を惜しんで、判断が曲がるくせ。サンクコストの誤りです。



サンクコストは、埋没費用とも訳されます。すでに払ってしまって、どう決めても戻ってこない費用のことです。

1985年に、アメリカのオハイオ大学の劇場で行われた実験があります。
劇場のシーズン券を買いに来た人を、くじで3つの組に分けました。定価で買う組、2ドル引きの組、7ドル引きの組です。各組20人です。

シーズンの前半、定価で買った組は平均4.11回観に来ました。割引の組は3.32回と3.29回です。
高く払った人ほど、元を取ろうとして通った、と考えられています。

ただし、差が出たのはシーズンの前半だけで、人数も多くありません。そこは割り引いて読む必要があります。



この誤りは、コンコルド効果とも呼ばれます。
超音速の旅客機コンコルドの開発は、採算が合わないと分かったあとも、それまでにかけた費用を理由に続けられた、と言われているからです。



トレードでは、2つの場面で出てきます。

1つ目は、含み損のポジションです。
ここまで何時間も待ったのだから、もう少し待てば戻るかもしれない。でも、待った時間は戻ってきません。相場は、こちらが何時間待ったかを知りません。
判断に使ってよいのは、今からどうなりそうか、だけです。

2つ目は、手法やEAそのものです。
何か月もかけて作った手法ほど、成績が悪くても捨てにくくなります。



私にも、その場面がありました。

ドル円のスイングトレードのEAを作っていたとき、何通りも測ってたどり着いた決まりがありました。作るときに使った年では、成績は良かったんです。
ところが、作るときに一度も使わなかった最近の年の相場で確かめると、成り立ちませんでした。

ここで設定をいじって合格させれば、それまでの作業は生きるように見えます。でも、それは、かけた時間を惜しんでいるだけです。
確かめる前に、落ちても設定は変えない、と書いておきました。決めたとおり、その決まりではEAにしないことにしました。



サンクコストへの手当ては、やめる条件を、始める前に決めておくことです。
損切りを入る前に置くのも、検証の合格の目安を走らせる前に書くのも、同じ考え方です。

ご自分の手法を、作るときに使わなかった期間で確かめてみたい方の、過去検証のご依頼も受けています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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