【投資と心理①】損は得の2倍重く感じる。プロスペクト理論とトレードのくせ

【投資と心理①】損は得の2倍重く感じる。プロスペクト理論とトレードのくせ

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マネー・副業
どうも、FXトレーダー兼システムエンジニアのナオトです。

これまで検証と開発の話を書いてきましたが、今回から新しく、投資と心理の話を書いていきます。
取引の結果を左右しているのは、チャートの形だけではありません。それを見て判断する人の心のくせも大きい。
1本目は、その土台になるプロスペクト理論です。



プロスペクト理論は、心理学者のダニエル・カーネマンとエイモス・トヴェルスキーが1979年に発表した考え方です。
人が、結果の分からないものを選ぶときに、どう感じてどう選ぶのかを説明しています。カーネマンは、この研究で2002年にノーベル経済学賞を受けました。

中身は大きく3つです。

1つ目。人は、持っている金額そのものではなく、ある基準からどれだけ増えたか減ったかで、損得を感じます。
トレードなら、基準はたいてい自分が入った価格です。

2つ目。同じ金額なら、得より損のほうを重く感じます。
1992年の研究では、損は得のおよそ2.25倍の重さでした。のちに多くの研究をまとめた分析では、平均でおよそ2倍と出ています。1万円の損の痛みは、1万円の得の喜びのおよそ2倍、ということです。

3つ目。得をしている場面では確実なほうを選び、損をしている場面では賭けに出ます。
よく使われる例があります。確実に9万円もらえるか、9割の確率で10万円もらえるか。多くの人は確実な9万円を選びます。
ところが、確実に9万円を失うか、9割の確率で10万円を失うかになると、多くの人は賭けるほうを選びます。



これをトレードに置き換えると、よく見る形になります。

含み益が出ると、減るのが怖くて、すぐ利益を確定したくなる。
含み損が出ると、確定するのが嫌で、戻るかもしれない方に賭けて持ち続けてしまう。

利益は小さく、損失は大きく。損小利大のちょうど逆です。

これは実際の売買の記録でも確かめられています。
1985年にシェフリンとスタットマンがこの傾向に名前を付け、1998年にオディーンが、ある証券会社の個人の口座1万件の売買記録を調べました。
投資家は、値上がりしている銘柄を売るほうを強く好み、値下がりしている銘柄は持ち続けていました。そのあとの成績を見ても、この売り方は得になっていませんでした。



私が取引で大事にしているのは、勝率にこだわらないこと、そして損失になるところでは入らないことです。
この心のくせを知ると、なぜその決まりが要るのかがよく分かります。放っておくと、人は自然に逆へ動くからです。

対策は、迷う場面を作らないことです。
損切りと利確の位置を入る前に決めて、注文に付けておく。そうすれば、含み損を見ながら決め直す場面がなくなります。
EAなら、損を痛がらないので、決めた位置でそのまま切ります。

次の回は、損小利大とリスクリワードを数字で見ていきます。

これまでの製品とご依頼の受付は、出品者ページにまとめています。


最後までお読みいただき、ありがとうございました。
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