「心と体が動かない日」が教えてくれた、人生で本当に大切なこと

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こんにちは、プロコーチのトミーです。

今日は、僕自身の実体験をお話しさせてください。

3年前のことですが──ある朝、布団の中で、どうしても起き上がれなくなった日がありました。

いつも通り、5:00に目覚ましが鳴ったのに。

「…起きたくない」「何もしたくない」「けど、止まれない」

気づいたときには、心も体も、完全に動かなくなっていました。

■ 体が止まると、心も止まる。


少し遡ると、僕はもともと新卒で入った会社を経て、外資系のコンサルティングファームに転職しました。いわゆる“激務”の世界です。

夜中まで資料をつくって、朝までに提出。「寝る=甘え」と思っていた時期もあります。でもそれ以上に、「誰にも頼れなかった」んです。

チームはあっても、孤独だった。相談するより、自分で背負った方が早いと思ってた。そして、そのスタイルのまま、独立してコーチになってからも走り続けていました。

■ そして、"限界"は音もなくやってくる。


筋トレも、散歩も、文章を書くことも好きで、仕事は楽しかった。

けど、その朝だけは違った。スマホを持つ力すらない。予定を見ても、頭が真っ白。「このまま全部投げ出してしまいたい」そんな感情が、静かに押し寄せてきた。

頭では「やらなきゃ」がループしているのに、心が一歩も動かない。

そんな僕を見て、恋人が言ったんです。

「それ、体調不良じゃなくて…限界なんじゃない?」

──その一言に、ハッとしました。

■ 体の健康は「見える」。心の健康は「見えない」。


体の不調は、比較的わかりやすい。熱があれば、休む言い訳になる。咳があれば、他人も心配してくれる。僕自身も、数日休めば体力は戻ってきた。

でも、心はちがう。

不安、焦り、自分への苛立ち。外から見えないし、数字でも表せない。だから、人にも気づかれない。自分でも気づきにくい。

むしろ、「またサボってるんじゃないか」「甘えてるだけじゃないか」と、自分自身が自分を責めはじめる。

これが一番、しんどいんです。

でも、無気力、食欲不振、睡眠の質の低下──よく見ると、ちゃんと“サイン”は出てたんです。

■ その“価値観”、本当に今の道で果たすべきものだった?


限界を感じたとき、自分に問うたことがあります。

それは──「そもそも、何のために今これをがんばっていたんだっけ?」という問いだった。

僕はこれまで、ずっと「決めたことはやりきる」が美徳だと思っていた。・多少無理しても、それが“本気”の証拠・体調なんて気合いで戻す・言ったことはやりきる、それが大人の責任

そんな価値観を大事にしてきた。

でも今回、動けなくなったときに──こう自分に問い直した。

「この価値観を貫いた先に、“自分の望む未来”があるのか?」

「“やりきること”が目的になっていて、そもそも“なぜ始めたのか”を忘れていないか?」

答えは、正直、曖昧だった。

僕は「やり抜く力」は持っていた。でもその「先」が、クリアに見えていなかった。

まるで、地図のない旅を全力疾走しているような感覚だった。

■ “責任感”と“使命感”は違う。


責任感は、自分との約束を守る力。でも、使命感は「なぜその約束を果たすのか?」という“意味”の力。

僕は、無意識に「行動すること」ばかりに目を向けていて、「それをする意味」や「本当にやりたいこと」を見つめ直す時間が足りていなかった。

この経験が教えてくれたのは、こういうことだった。

“がんばり続ける”ことは美徳じゃない。“なぜ、がんばるのか”が明確なときだけ、力になる。

そして、この経験をきっかけに、僕は自分のコーチングも、働き方も、習慣も見直しました。

その中でたどり着いた、「再起動のための3ステップ」を、同じようにがんばりすぎてしまうあなたにシェアさせてください。

■ 「心と体の再起動」3ステップ


Step 1|「限界」の自覚を、弱さではなく賢さと捉える

疲れに鈍感な人ほど、燃え尽きるまで気づかない。でもそれって、がんばり屋ほど陥りがちなんです。

脳科学でも、内受容感覚(interoception)と呼ばれる“身体の異変に気づく力”が、セルフケアの鍵だとされています(Craig, 2002)。

限界に気づけることは、才能だ。

そう思えたことで、ようやく休む「許可」を自分に出せることができます。

Step 2|「休む日」を最初にカレンダーに入れる

「できなかったら休もう」は、もう終わりにしよう。それでは休めない。

今は、月に1〜2日「絶対に休む日」を予定に入れています。予定の余白があることで、心がふわっと軽くなる。

「いつでも走れるように、今は回復に専念しよう」そう思えるだけで、心に余裕が生まれました。

Step 3|再開は“完璧”じゃなくていい。「まず一歩」でいい。

回復しても、いきなりフルスピードでは戻れない。焦る。でもそこで無理をすると、また逆戻り。

僕が実践したのは、“小さな習慣のリスタート”。

・水を飲む
・5分だけ散歩する
・noteを100文字だけ書く

たったこれだけ。でも、それが「再起動のスイッチ」になりました。

■ あなたは、何のためにがんばっていますか?


ただ前に進むだけではなく、

「どこに向かっているのか?」「本当にそこに行きたいのか?」

ときには立ち止まって、自分に問い直してもいい。

それは逃げでも、諦めでもなく、再設計。僕はそこから、自分のコーチングの在り方も見直しはじめた。

行動を変える前に、思考を整えることの大切さを、ようやく体感しました。

■ 人間の時間は有限。だからこそ、今動こう。


「また明日でいいか」「調子が戻ったらやろう」

──そうやって先延ばししているうちに、“動ける今”は、あっという間に過ぎてしまいます。

僕は体調を崩して、動けなかった数日間でこう思った。「今やれることがあるって、めちゃくちゃありがたいことなんだな」と。

心も体も健康なうちに、やりたいことをやる。人生を先延ばしにしない。その覚悟が、今を生きるエネルギーになる。

🧠 最後に、あなたへ問いかけたい。


「あなたは今、自分の体と心に、どんな言葉をかけてあげたいですか?」

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