スマホで授業の自撮り
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指導書の板書計画
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授業をする学級の実態把握:児童観
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何を どこまで高めていく:指導観
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ここでようやく「教材観」
1 適切な教材は原則教科書に掲載されています
え?どういうこと?
特に若者はそうお感じになることでしょう
教科書 つまり教科用図書を使わなければならないのですが、
副教材や別の教材を当ててもいいんです
学習指導要領からは 反れないでね💚
勿論、その出店も明らかにしてください
具体的な実践例は、2でご紹介します
つまり、教科用図書に掲載されている教材
例えば、国語の文章
社会科の地域事例
算数の問題
理科の課題 等々
音楽、図画工作、家庭科、体育科、むろん道徳家の題材に至るまで
「標準の児童の実態」に合わせた 「標準の教材」だということです
原則、これを使わない手はありません
教科用図書として、子どもは教科書をひとりひとり持っているから、開くだけで済みます
指導書もあるので、その教材の価値や意義が掲載されています
例えば、国語科で「ちいちゃんのかげおくり」には、あまんきみこさんの経歴やこの作品の時代背景も記載してあります
貴方が、自分でいちいち調べる時間が不要です
指導書を読めばタイパがいいということです
2 他社の教科書の教材をのぞいてみましょう
行政区や広域行政区の単位で教科書は選定されます
東京ならば、区が違えば教科によっては教科書が違います
例えば、算数科で、数概念の認知形成のために、おはじきを使う会社と計算棒を使う会社があります
つまり、「りんごが3こ」という具体物に対して、おはじき3個に置き換えるか、計算棒3本に置き換えるか・・・の概念形成のためには、どちらを使うかです
リンゴは球体に近いので おはじきを使う方が、1年生の概念を形成しやすいでしょう
ところが、「3人が遊んでいます」といわれると、人間の形状から、計算棒の方が概念化しやすい子供もいます
思考場面の状況に応じて、教具を変えるのがbetterでしょう💚
ご自分の地域で使用している教科用図書以外にも、他社の教科用図書をのぞいてみることで、指導の幅が広がります💚
3 地域教材等、自作教材を制作しましょう
例えば、6年生社会科では、キリシタンの禁令や踏み絵を学びます
これは長崎や島原の話で、自分の地域は関係ないだろうと思っている子供がほとんどです
教員もです😢
そこで、私たち学年教員集団は、「地域にある史跡を教材化」しました
①キリシタのン処刑場所・・・いまは、墓地になっているけれども、
そこに立つ石碑の拓本や写真を撮りました
そして、6年生にも伝わりやすいように、現代文にしました
子供たちの住む学区にある「北山原」で江戸時代に行われた、処刑や墓
碑提示されたことで、東北のこの地でもキリシタンの迫害があったこと
を初めて知りました
教科書に出ている島原以外の「日本全国でもキリシタンの迫害があった
こと」を、認識できたのです
②それでもなお、この地には隠れキリシタンが江戸時代も細々と親交を続
けていた「観音像」を守り続けているお寺があることも、調査して教材
化しました
観音像の写真=幼子を抱いた観音様は、まさにマリア像です
ご住職への聞き取りを録音
市史に掲載されている文書(もんじょ)
これらを教材として提供したのです
子どもたちの目は輝き、江戸時代初頭のキリシタン禁令が全国津々浦々に及んだことと、それでもなお、信仰を代々続けている人々が、自分たちのすぐ近くにいたことで、認識を深めていくことができました💘
いつもできることではありませんが、私たち教員が、地域に入り込むことで、協力してくださる方はたくさんいらっしゃいます