お産が怖いあなたへ-微弱陣痛編-

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今日は、微弱陣痛についてお伝えしていきます。

痛いのに、なかなか進まないお産…そんなとき、微弱陣痛になっているかもしれません。

陣痛が弱くなってしまっている原因や、その対処法についてお伝えします。

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微弱陣痛とは


微弱陣痛には2種類あって、

原発性微弱陣痛(げんぱつせいびじゃくじんつう)

続発性微弱陣痛(ぞくはつせいびじゃくじんつう)

に分けられます。

それぞれの特徴を見てみましょう。

原発性微弱陣痛

時間測る女.png

お産のスタートは、陣痛の間隔が10分以内(=痛みを伴うお腹の張りが10分以内の間隔で規則的にくる状態)になったところを指します。

原発性微弱陣痛は、お産がスタートした時から陣痛が弱くお産が進まない状態のことをいいます。

理由は様々ですが、

子宮の筋肉の問題

子宮に奇形がある、大きな子宮筋腫があって子宮が収縮できない、羊水が多い など。

赤ちゃんがうまく子宮口を圧迫できない

骨盤が狭く骨盤内にはまっていけない。

子宮内感染

子宮内は本来無菌状態ですが、感染を起こしてしまうことがあります。

お産に対する恐怖、不安

などが挙げられます。

続発性微弱陣痛

妊婦腰と背中痛い.png

こちらは、最初は10分以内に強い陣痛が来てお産が進むかな?と思いきや途中で陣痛が弱くなってしまうパターンです。

理由としては、

産道の異常(軟産道が強すぎる、骨盤が狭い)

赤ちゃんが大きい、赤ちゃんが回る向きを間違えちゃっている

尿や便が溜まっている

疲労

などが挙げられます。

微弱陣痛の対処法


痛いのに生まれないことほど、辛いことはないですよね…

微弱陣痛の中でも、「赤ちゃんの向きが間違えちゃってる」「疲労、エネルギー不足

このふたつについては、ママの頑張りでなんとかなる場合もあります

では見ていきましょう!

赤ちゃんが向きを間違えている場合
子宮内赤ちゃん.png

赤ちゃんの頭は、直径約9.5cmあります。

そして赤ちゃんの出口である子宮口は、最大開いて10cm。ギリギリの大きさですね。

赤ちゃん達はとっても賢いので、自分の頭の1番小さなところを先頭にして産まれてこようとします。

そのために、お産が始まるとお腹の中でクルクルと回転しながら産まれてきます

この回転ですが、時々、回る向きを間違えちゃう赤ちゃんがいます。また、陣痛が弱いと赤ちゃんの回転の手助けが足りないということにもつながります。

痛いのに生まれない…と心が折れてしまいそうになりますね。

でもでも、赤ちゃんの回転を、ママが助けてあげることができるんです!

それは「姿勢」!

陣痛が来ると、痛いので動きたくなくなってしまい、横になって過ごしたくなるのですが…

四つん這いの姿勢をとると、重力の関係で赤ちゃんが正しい方向に回りやすくなります。

もし内診されたときに「赤ちゃんの向きがちょっとねえ…」と言われたら、ぜひ四つん這いになってみてくださいね。

疲労、エネルギー不足の場合
お産.png

子宮は筋肉でできているのですが、「陣痛が来て収縮する=子宮はずーっと動いて運動しているのと同じ状態」です。

つまり、ママが陣痛中に横になって過ごしていたとしても、エネルギーは消費されていきます

エネルギーが不足すると子宮もだんだん疲れてきて、収縮する力が弱くなってしまうことがあります

これが、続発性微弱陣痛になる時の原因の一つです。

陣痛の合間では、目を閉じて休みましょう。陣痛間隔を一晩中測っていて寝れませんでした…なんて方も中にはいらっしゃるんですが、生まれるまでずーーーっと測っていなくても大丈夫。その時間は休息をとってリラックスすることに使ってほしいなと思います。

あとは、食べられるものを陣痛の合間で食べる

食べられそうになければ、カロリーのあるジュースやゼリー飲料でも構いません。とにかくエネルギーが不足しないように過ごしましょう。

妊娠高血圧妊娠糖尿病がある方は、お産の時に食べられるものや飲み物に制限がかかる場合があります。

食べるものに制限がないか、出産される病院で聞いてみてくださいね

今日も全てのママと赤ちゃんが穏やかに幸せに過ごせますように


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