仕事が遅い新人看護師だった私が最初に変えたこと

仕事が遅い新人看護師だった私が最初に変えたこと

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コラム
新人時代、私は仕事が遅い看護師でした。

朝、情報収集をして病棟へ向かう。

今日やることも確認している。

でも、いざ仕事が始まると頭の中はぐちゃぐちゃでした。

何をしなければいけないのか。

何が終わっていて、何が終わっていないのか。

確認しなければいけないことは何なのか。

分かっているつもりなのに、実際はふわふわしたイメージしかありませんでした。

だから毎日、

看護計画に入っているケア項目を実施しては塗りつぶす。

また次の項目を実施して塗りつぶす。

そんな作業の繰り返しでした。

目の前の患者さんに何が必要なのか。

何を優先するべきなのか。

そんなことを考える余裕はありませんでした。

先輩から、

「どこまで終わったの?」

と聞かれても答えられない。

「今どんな感じ?」

と聞かれても分からない。

自分自身が状況を把握できていなかったからです。

今振り返ると、

私の頭の中にはずっと霧がかかっていました。

何が問題なのかも分からない。

何から手を付ければいいのかも分からない。

ただ毎日必死でした。

そんな頃、一番辛かったのは面談です。

プリセプター。

教育担当者。

師長さん。

みんなが集まり、

私のできていないことを伝えてくれます。

言っていることは正しいのです。

でも当時の私は、

胸がぎゅっと締め付けられるような苦しさしか感じられませんでした。

どうしたらいいの?

そう聞かれても分からない。

辛い。

悔しい。

情けない。

孤独。

そんな気持ちでいっぱいでした。

それでも私は、

「〇〇を頑張ります」

「〇〇ができるように努力します」

と、その場を乗り切るための言葉を並べていました。

本当は頑張り方すら分からなかったのに。

今思うのです。

あの時の私に必要だったのは、

もっと頑張ることではありませんでした。

誰かと一緒に頭の中を整理することでした。

何に困っているのか。

何が分からないのか。

何ができていて、何ができていないのか。

それを一つずつ言葉にして整理することでした。

私が最初に変えたのは、

看護技術でも知識でもありません。

頭の中を書き出して整理することでした。

すると少しずつ霧が晴れていきました。

何が課題なのか。

次に何をすればいいのか。

見えるようになっていったのです。

だから今、私が新人さんや既卒看護師さんの相談に乗る時も、まずは頭の中の整理から始めます。

心の中に積もった不安。

できなかったこと。

悔しかったこと。

誰にも言えなかったこと。

それらを一緒に棚卸ししていきます。

すると不思議なことに、人は前を向けるようになります。

私が関わらせていただいた方たちも、少しずつ自信を取り戻し、病棟で信頼を得て、新しい経験を積み重ねていきました。

今では責任ある立場で活躍している方もいます。

だからもし今、

頭の中がぐちゃぐちゃで、

何から手を付けていいか分からなくなっているなら、

まずは自分を責める前に整理してみてください。

あなたに必要なのは、

もっと頑張ることではなく、

立ち止まって整理することかもしれません。

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