不登校の子がゲームばかり。「このままで大丈夫?」

不登校の子がゲームばかり。「このままで大丈夫?」

記事
コラム
「学校には行かないのに、ゲームは何時間でもできる」

不登校の子どもを見ていると、そんなふうに感じることがあります。

朝は起きられない。
学校の話をするとしんどそうになる。
勉強には手がつかない。

でもゲームになると、何時間でも集中できる。

楽しそうに笑っている。

そんな姿を見ると、

「本当にそんなにしんどいの?」
「ゲームを取り上げた方がいい?」
「このまま好きにさせて大丈夫?」
「将来、ゲームしかできない子にならない?」

いろんな気持ちが出てくると思います。

私もそうでした。

息子は小学4年生から中学校卒業まで不登校でした。

ゲームをしている息子を見ながら、

「学校には行けないのに、ゲームはできるんだ」

と思ったことは何度もあります。

正直、モヤモヤしたこともありました。

ゲームしている姿を見ていると、将来まで心配になる


親が心配しているのは、
ゲームそのものだけじゃないことが多いと思います。

「勉強しなくて大丈夫?」
「昼夜逆転は?」
「高校には行ける?」
「仕事はできる?」
「このままずっと家にいるの?」

ゲームをしている姿を見るたびに、
その先の未来まで一気に考えてしまう。

だから、

「ゲームばかりで心配」

という言葉の中には、
いろんな不安が混ざっています。

私自身もそうでした。

今考えると、

ゲームを止めさせたかったというより、将来が怖かった。

そんな部分も大きかったと思います。

ある日、ゲームをしている息子の声を聞いて


そんな中で、今でも覚えていることがあります。

オンラインで友達と話しながら、
息子が大笑いしていた日です。

本当に楽しそうで、
部屋から笑い声が聞こえてきました。

その声を聞いたとき、

私はなぜか、涙が出るほどうれしかったんです。

「あ、この子、ちゃんと笑えてるんだ」

と思いました。

学校には行っていない。

でも、

誰かと話している。
一緒に笑っている。
つながっている。

それまで私は、

「ゲームをしている」

という一部分ばかりを見ていたのかもしれません。

でも少し見方を変えると、
そこには別のものもありました。

ゲーム=良い、でもない


だからといって私は、

「不登校なら好きなだけゲームをさせればいい」

とは思っていません。

ゲームをしている時間が長くなれば、
生活リズムが気になることもあります。

課金やオンライン上のトラブル、
知らない人とのやり取りなど、
親として確認しておきたいこともあります。

家庭によって状況も違います。

だから、

「ゲームは禁止するべき」

でも、

「好きなだけやらせればいい」

でもなく、

今、この子にとってゲームはどんな存在なんだろう?

と一度見てみることが大事なんじゃないかと思っています。

暇つぶしなのか。

安心できる場所なのか。

友達とのつながりなのか。

達成感を感じられる場所なのか。

何かから距離を取るための時間なのか。

同じ「ゲームをしている」でも、
その中身は子どもによって違います。

昔の感覚だけでは見えにくいものもある


私たち親世代にとって、

友達と遊ぶといえば、
公園や学校、誰かの家。

そんなイメージが強いかもしれません。

でも今の子どもたちは、

ゲームの中で話したり、
SNSでつながったり、
オンラインで一緒に何かをしたり、

デジタルの中にも人間関係があります。

だから、

「ネットの友達なんて本当の友達じゃない」

と大人側だけで決めてしまうと、
子どもが大切にしている世界が見えなくなることもあります。

もちろん、安全面を確認することは必要です。

でも、

学校に行っていない=誰ともつながっていない

とは限りません。

学校に行っていなくても、
その子なりの世界が動いていることがあります。

「ゲームをどうする?」の前に


ゲームを見るたびにイライラしてしまうとき、

一度だけ、

「私は何が一番怖いんだろう?」

と考えてみるのもいいかもしれません。

ゲーム時間そのもの?

昼夜逆転?

勉強?

進路?

将来?

それとも、

「何もしてあげられていない気がする」

という自分自身の不安?

全部を一度に解決しなくてもいいと思います。

心配をひとつずつ分けてみると、

「今考えること」と
「まだ先のこと」が、

少し見えやすくなることがあります。

息子はその後、通信制高校へ進み、
3年間で卒業しました。

ゲームをしていたから大丈夫だった、
という話ではありません。

私も何度も迷いました。

ただ、

「ゲームばかり」とひとまとめにせず、そこに何があるのかを見るようになったこと

は、私自身の関わり方を変えたひとつだったと思っています。

見方が変わると、
同じ子どもの姿でも、
少し違って見えることがあります。

もし今、

「ゲームを取り上げるべき?」
「このまま見守っていい?」
「誰かに話したいけど、こんなこと相談していいのかな」

と思っているなら、

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