感情を抑え込むことで白牛心に大きなダ メージを与え、粘神的な幸せが損なわれるという研 究報告もあります。
ポジティブ心理学の「幸福学」 研究の第一人者で『ハーバードの人生を変える授業』 などの著者であるダル・ベン・シャハー博士は、「幸せな人は、ネガティブな気持ちも受け入れる」とし て、「好ましくない感情」を認めて、それを体験す ることの重要性を説いています(5)。
もちろん、周りの人との関係性を考えて、ある種の感情を抑え込む必要があるときもあります。しか し、不安や怒りなどの感情は抑え込むほど増幅して いくものです。一人きりになったときや安全な場所 で正直な気持ちを文にしたり、信頼できる人に聞 いてもらうなどして表現できるとよいでしょう。
なお、子どもが本当の気持ちを外に出さないこと もあります。私たち大人が相手に怒りを感じて笑 顔を作ろうとすることがあるように、子どもも、本 当は悲しいのに笑って平気な顔をすることがあるの です。
本音と建前を使い分けることは、大人になってい くうえで必要ではあります。しかし感情を抑制しす ぎることは、将来的に抑うつや不安症、摂食障害な どにつながると考えられています。
たとえ子どもでも表に出ている感情と心に抱いて いる感情が違うこともあることを頭に入れておきましょう。
そして状況をよく観察して子どもの感情の 理解に努め、子どもがネガティブ感情を無理やり抑 え込んでいると気づいたら、「どんな気持ちを持っ てもよい」ということを伝えていきましょう。
紙や クレヨンを用意して、色や絵で気持ちを表現させる ことも役立ちます。