本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「人間関係」
です。
「それじゃ、行ってくるね!」
「いってらっしゃい」
奥さんが仕事に出かけるのを、旦那さんと玄関まで見送る。
「いい奥さんやね」
「そう?」
「うん」
はっきり物を言う感じがする。
少し気の弱い彼にはぴったりの奥様かもしれない。
「とりあえず、食事行こうか」
「了解」
彼が運転する車に乗り込む。
「古い車でごめんやけど」
「歴史があっていいと思うよ」
少し大型の4WDタイプの車。フロントガラスに飾ってあるお守りの汚れ具合から、長年使っている車だとよく分かる。
「何を食べるかは結構考えてたんやけど」
「全然何でもいいよ」
なぜか彼は申し訳なさそうな顔になる。
「今日食事に行くところは、ちょっとオシャレなお店とかを考えてたんやけど」
「うん」
「ただ、こっちに住んでる人間としては・・・。ただ高いだけのお店とかを紹介してもしょうがないような気がして」
彼の話によると、観光スポットの飲食店は高い料金のお店がほとんどで、地元の人はほとんど行かないらしい。
「今から行くところは、俺がいつも行っている天丼屋になるんやけど。大丈夫?」
「もちろん! いつも行ってるってことは美味しいんでしょ?」
「それは保証するけど。でも、ひろさん。観光に来たのに悪い気がして」
「全然大丈夫。俺も天丼好きだし」
彼は憑き物が落ちたかのように笑顔になる。
「そんな事で悩んでたの?」
「いや、人に自分の好きなものを紹介するって・・・。その人が好きじゃなかったらどうしようかなって。そう思うから」
なるほど。
ちゃんと僕の事を考えてくれてたんだな。
「相手の好きなものを知りたいって思う時点で、その人に好意がある。そういうことだから、気にすることはないと思うよ」
相手に興味があるから、好きなものにも興味がある。
「もし紹介されたものが、自分が嫌いなものだったらどうするんですか?」「それも経験でしょ。仲良かったら正直に言えばいいし」
相手の好きなものが、必ずしも自分の好きなものであるとは限らない。
「それで関係が壊れたら?」
「仲良かったら壊れないでしょ」
彼はうなづいている。
「奥さんの好きなものが、自分の嫌いなものだったら別れる?」
「別れない。あ、なるほど」
どうやら伝わったらしい。
「食事は何を食べるかじゃなくて、誰と食べるかだからね」
「おっ、良いこと言うね!」
彼は笑顔で車を走らせたのでした。
追伸
自分が好きなものを、もし相手が嫌いだったら。
そう考えると、何も紹介できなくなる気持ちはよく分かります。
だから確認する、確認のために話をする。
一人で考えていても答えは出ませんし、話をすることで人と仲良くなることもあります。
大切なのは、相手を知ろうとすることなんですよね。
このポイントを押さえていれば、人間関係は成立します。
もし人間関係がうまくいかない。
そう嘆いている方は、
自分の考えばかりを主張していないか。相手に押し付けていないか。
ここに注意するといいかもしれません。