本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今回のテーマは、
「希望」
です。
走りながら考える。
あと何キロ走れば、ゴールにたどり着くのか。
最後のエイド(休憩所)があったのは28キロ地点。
今大会のトレイルランコースは全長33キロ。
28キロから逆算するとあと5キロ。
エイドを出てから30分以上走ってる。
ゴールがいつ見えてもおかしくない。
あの曲がり角を曲がればゴール!
そう信じて曲がるも、ゴールは見えてこない。
一体この道はどこまで続くんだろう。
先行きが見えないと、人は不安になる。
背後に気配を感じ、後ろに目を移すと、2人の男女が軽やかに走っている。
「私、ここ走ったことないけど、ゴールまであとどれくらいか分かる?」
女性が男性にたずねる。
「もうすぐゴールやと思う」
男性が答える。
「それならラストスパートでいくよ!」
2人はスピードを上げて、風のように僕を追い越していった。
・・・。
もうすぐゴール??
・・・。
マジで?!
これは良いことを聞いた。
ずっと痛かった足のつま先。石の痛みも吹き飛んで、2人の後ろにくっつくように走り始める。
この2人について行けば、すぐゴール!この2人について行けば、すぐゴール!この2人について行けば、すぐゴール!
心の中で魔法の呪文を繰り返す。
目の前の男女はラストスパートというだけあって、かなりのハイペース。
ついていくのがやっとだが、ついていける力があった自分に驚く。
まだ頑張れるじゃないか!
自分の限界は、自分が決めているもの。
まだ動けるうちは限界じゃない。
自分を鼓舞して走り続ける。
30分後。
あれ、ラストスパートって言ってませんでしたか。
「もうすぐゴール」
そうおっしゃっていませんでしたか?
前方の2人の背中にそんな疑問を投げかける。
2人から少し離れてしまったが、それでも食らいついている僕。
ラストスパートって、30分前にかけるものじゃないですよね。
それとも、
トレイルランのラストスパートは30分以上前にかけるものなのか。
あっ!
さらに前方に見覚えのある後ろ姿。
レース途中で出会った青いTシャツの人だ!
ここへ来て、
追いつけないと思っていたライバルの背中をとらえる。
こうなったら、全力で追い抜くしかない!
僕は最後の力を振り絞ったのでした。
追伸 面白いですよね。
33キロのレースの中で、僕の気持ちはコロコロ変わります。
最初は余裕だと思って走っていた。
途中で破れた靴。
石が入ってきて痛む足。
さらにつま先が痛くなって。
でも、
ゴールが近いと聞くと、痛みが吹き飛んで。
人間ってこういうものなんですよね。
目の前の事に右往左往してしまう。
余裕がある時はどっしりと構えていられるけど、
余裕がなくなった途端。
目の前の情報に振り回されてしまう。
ただ、
ゴールが近いという情報が間違っていたとしても、その場を乗り切る力が湧いてきたのも事実。
人は希望があれば頑張れる。
そのおかげで、ライバルの背中もとらえることができた。
マラソンはよく人生に例えられますが、本当にその通り。
人生、山あり 谷あり。
でも、最後にはやってよかったなって思える。
生きてて良かったなと思える。
そんな人生にしたいですよね。