本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「親」
です。
「じゃあ、かーくん寝かしてくるね」「はーい」
リビングから奥さんがかーくんを連れて寝室へ。
時刻は午後9時。
「やっぱ寝るのは早くなったね」「うん。子どもに合わせるとどうしてもね。だからすごい健康的な生活~!」
そう言って友人は伸びをする。
「寝なくて大丈夫?」「今日はひろちゃんが来てるから。久しぶりに語り合おうって決めてるから!」
嬉しい発言。
「本当は飲みに行きたかったけどね」「まぁ、奥さんがいるからしょうがないよ」
ほとんどの男性は結婚すると飲みの付き合いが減っていく。
結婚してるのに、家に泊まりに来ている。今回のケースの方がめずらしい。
「昔は朝まで飲みに行って楽しかったな~」「初めて福岡来たときはやばかったね~」
思い出話に花を咲かせる。
「でも、お子さんができて本当に良かったよ。結婚したいっていうのもずっと言ってたし」「うん。まぁ、なんとかね。あとはかーくんがちゃんと育ってくれればいいかな」
子どもができると、やっぱり気になるのは子どもの将来。
「頭が良いとか、スポーツができるとか。そんなことよりも、ちゃんとした人に育って欲しいっちゃ」「ちゃんとした人?」「うん。自分もそうだったけど、やっぱり若い頃は色んな失敗もするし、間違えることはたくさんある」
友人が昔の話を語りだす。
「俺も高校卒業してからは、バーで働いてフラフラしてたけど。そこの店長の考え方聞いて、ちゃんとやろうってなったから」「そうなんだ」
全く知らなかった。
「若いときは失敗するのは仕方ないし、むしろ色んな経験をして欲しいっちゃ」「そうだね・・・」
若いときは失敗するのが当たり前。
そこから学んで人は大きくなっていく。
「でも、最近不良いないらしいけん」「あ、なんかそんなん聞いた気がする」
学校に不良がいない。昔に比べると、幸せな環境かもしれない。
「学校で変なことして。先生に怒られて、そこからあれはしちゃいけない。これは大丈夫とか。学んだもんだけどね」「そう、だから優しいだけじゃなくて、怒る時にはちゃんと怒る。そういう親父になりたいっちゃんね」
親子の教育論を語る親友の顔は、どこか凛々しく感じられたのでした。
追伸 皆さんは自分の親、好きですか?
僕は子どもの頃。親の言う事の理不尽さに腹が立って、よくケンカをしていました。
大人になって子どもに触れる機会ができて、
初めてあの時、親はこんな気持ちだったのかな。
と考える時が来ます。
子どもにああなってほしい。
こうなってほしい。
という要求と、子どもがなりたいものが違うこともあります。
それを子どもに押し付けようとすると、戦いになる。
当たり前なんですよね。
血がつながっていても、違う人間なので。
それを親に理解して欲しかったんですが、親としての友人の話を聞いていると、親は自分のために言ってくれてたんだなという気持ちになってきます。
でも、
人がそれを理解するのは、親ぐらいの年齢になってからなんですよね。
そう考えると、少し切ない気がします。
子どもが親の目線に立てるような経験を描いた物語。
そういう話があれば、子どもの教育に良いかもしれないですね。