本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。
人について考える。
今日のテーマは、
「好感度」
です。
「だぁ! やぁ!」
かーくんがリビングを縦横無尽に歩き回っている。
「いつになくテンションが高くなってる」
友人がそう発言するだけあって、
ぬいぐるみをちぎっては投げ、ちぎっては投げ。
かーくんの大行進が続く。
「やぁ!」
突然、背中を押される。
「どうした? かーくん」
笑顔で迫ってくるかーくん。
それを見ている友人。
「でも、すごいっちゃんね」友人は感心しながらこちらを見ている。
「何かあった?」「いや、俺の後輩の子で。いっつも遊びに来る子がいるんだけど。その子、子どもが好きで。いつもかーくん、かーくんって言いよるっちゃ」
やっぱり、かーくんはどこへ行っても大人気らしい。
「でも、毎回かーくんに好かれようとするのに、全然好かれないから。ひろちゃん、昨日で会って2日目でしょ」「うん」
初日はほとんど絡めなかったのがちょっと残念だった。
「かーくんがこんな風になるのってなかなかないから。すごいなぁって思って」「うーん。多分、少年の心を持ってるから」
いつまでも子ども心を忘れない40歳。
「あとは、ちょっと子どもの事知ってるからかも」「そうなの?」「うん。例えば、赤ちゃんの視力ってどれくらいか分かる?」
友人は少し顔を傾けながら、
「えーっと。1.0とかかな」
真面目に答える。
「犬とか猫とかもそうだけど、生まれた時とかはほとんど目がちゃんと見えてないからね。実は1歳までは0.3もないって言われてる」
子どもがちゃんと世界を認識できるようになるのは、まだまだ先。
「そうなんや」「だから赤ん坊は大きい動きに反応する。ぼやけてても、縦とか横とか。大きく動くと自分が認識できるから反応しやすい」赤ん坊は自分と同じように色んなものが見えている。そう勘違いしてしまう大人は多い。「いないいないばあとかも、大きい動きでしょ。子どもに好かれたかったら大きい動きがオススメ」「よく知ってるね」「まぁ、大学で習ったのと。付き合ってた人に連れ子がいたこともあったから。もっと大きい子だったけど、やっぱりどうやったら喜ぶかを考えると楽しいよね」
子どもは正直だから分かりやすく、研究のしがいがある。
「ひろちゃん、子ども好きなんやね」「うん。面白いし、話すと勉強になるからね。自分の子どもの頃と重ねると、懐かしい気持ちにもなるし」
かーくんに目をやる。
「あと、かわいいからね」「だぁ!」
かーくんは言葉が分かっているのか、両手を上げて喜んだのでした・・・。
追伸 実は子どもに好かれる人には特徴があります。
まず、大きい動きをする人
これは先程も言いましたが、子どもが相手の反応を認識しやすくなるためです。
自分が認識できない、反応がないと不安になる。無視されると嫌な気分になる。これは赤ん坊も同様です。
そして、
日頃から不満をためてない人。
子どもは人の感情に敏感です。周りの人の不機嫌な感情。これを感じるだけで泣き出してしまうことがあります。
また、日頃から我慢している人や鬱憤がたまっている人。そんな人が近寄っていっても、子どもはそれを感じ取ってしまいます。
これは、彼らが身を守るための防衛本能なのかもしれません。
あともう一つ。
赤ん坊の親に好かれているかどうか。
これも大切だと思います。
人は相手の立ち位置を周りの反応で決めることがあります。
例えば、会社の上司が相手に対して丁寧に対応していたら、部下はどういう風に相手に接するでしょうか。
きっと丁寧に接すると思います。逆もまた然り。上司の相手に悪く接したら、部下の対応も悪くなると思います。
この法則を考えると、赤ん坊の親が相手に好意を持って接していたら、それを見ている子どもも、相手に対して好意的に接することになります。
人は周りの反応で行動を決めることがあるんですよね。
犬が群れの中で立ち位置を決めるのと同じ。
そう考えると、人は赤ん坊の頃から、人に共感する能力が備わっているのかもしれませんね。