選択の自由と責任

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本日も記事をご覧いただきありがとうございます。ひろです。

人について考える。

今日のテーマは、

「責任」

です。




「先輩は受けキャンってしたことあります?」

後輩から質問を受ける。

「なにそれ?」
「受けキャンセルですよ!」

どうやら配達用語らしい。

若者はやたら文字を縮めたがる。

というか、2文字しか減ってないじゃないか。

「運ぶ商品の受け取りをキャンセルするってこと?」

いや、でも。

それだと、配達自体が成立しない気がする。

「違います。配達依頼を受けてからキャンセルすることです」

それって・・・。

頭の中で軽く想像してみる。




新しい仕事の案件に取り組む時、部下に対して仕事を分配する。

「この仕事やっといて」
「分かりました!」

そう言って、仕事に取り組んだ人間が10分後。

「やっぱ、やめときます」

は?

と言ってしまいそうな状態。

特に配達の10分だったら・・・。

待っているお客様がいる時点で、かなりの迷惑行為になるかも。




「そんな事できるの?」
「できるみたいですよ」




後輩が持っているスマホの画面には、

「受けキャンのやり方」

という記事に言葉が並んでいる。

「すごいな」

ちょっとびっくり。

「こういうのすごいですよね。もちろん、キャンセルしたくなる状況もあるとは思いますけど」

うーん。

「例えばどんな状況?」
「お昼とかのピークの時間帯。お店に行っても商品がなかなか出てこないとか」

ああ、確かに。

「僕、20分とか待たされたことありますよ」

お客様に届ける時間次第だが、20分は確かにキツイかもしれない。

「20分遅れて、配達でさらに時間が経って・・・。お客様のところに行って、謝るしかないっていうのはさすがにツライですよね」

敗北確定の配達。

「それはそうかも。まぁ、そういう時はお店が遅れてる時から事前にお客様に電話してるかな」
「え! そんな事言ったらキャンセルになりませんか?」
「今のところはキャンセルになったことはないけど。なんで?」
「お客さんからしたら、その時間に商品が欲しいのに、お店の時点でずっと遅れてたら、いらないっていう人も出てきそうですけど」

あ、なるほど。

一理あるかもしれない。

「配達員も、たくさん配達する方が報酬面で効率が良いので。20分あれば1件は配達できますからね」

生活の基盤として、配達を頑張っている人にとって、稼ぎは死活問題かもしれない。

「あとはパンクした時とか。事故にあった時もそうですよね」
「なるほど。配達員のワガママでキャンセルするとかじゃないって事か」
「そういう事です」

配達員の立場として考えると、受けキャンという制度は意外とありなのかもしれない・・・。




追伸
 「1度受けた仕事は最後までやり遂げろ!」

昔は職場でよく言われました。

「返事したら責任持て!」

そう言われて、一時期返事を放棄した時期もありました(笑)

それぐらい仕事を引き受けるというのは、責任のあること。

責任感を持つ良い訓練になったんですけどね。

今の時代。

確かに本人の落ち度だけでないのなら、キャンセルという制度もありなのかもしれません。




大切なのは理由ですよね。




理由のハードル。

この基準が下がらなければやってもいいのかもしれません。

自分がお客様の立場で考えたら「忌引」ぐらいの基準で考えてほしいものですが。

弱い立場でも「NO」が言える時代になったと思えば、世界は前向きに動いているのかもしれません。
























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